ラベル Forestlife の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Forestlife の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年3月25日月曜日

春よ来い!

 

forest199-1.jpg


forest199-2.jpg 2月が暖かかったから、去年と同じで、ストーブがいらなくなるし、桜も早く咲くだろう。と、思っていたら、2月の末から一転して、寒い日が続き、何度も雪が降った。薪割りで腕を痛めているのに、何度も雪かきをしたから、未だに痛みは消えていない。薪の備蓄は十分とは言え、買った薪を燃やすのはもったいないからと、秋に裏山で集めた倒木を燃やすことにした。そうすると乾いていて良く燃えるではないか。ただし、カビやら粘菌やらでスカスカになっているから、あっという間に燃え尽きてしまう。ストーブの脇に山のように積んでも、1日持たずにまた追加ということになった。おかげで、アルプス積みをした薪を崩して、スペースのできた家のまわりに移動させることができた。雨ざらしにすれば、カビが生えてしまうからだ。

izunagaoka01.jpg クルマが戻ってきたので、久しぶりに遠出をした。暖かい伊豆に行ったのだが高速道路の上をまたぐようにして山の上まで続くロープウエイを見つけて乗ることにした。葛城山で、頂上からは駿河湾が眺望できた。あいにく富士山は雲に隠れていたが、途中で濃い霧に出会っていたから、海が見えただけでも幸運だった。高いところが苦手な僕には乗っている時間が長くてちょっと怖かったが、久しぶりの遠出を楽しむことができた。

forest199-3.jpg クルマは戻ったが、レンタカーを3月初めまで借りていたので、しばらくは返さずに置くことにした。しかし雪がよく降るし、木の枝が落ちて危ないので、もったいないが返すことにした。軽自動車に2ヶ月乗った体験はいずれ書くつもりだが、近場で乗るにはこれで十分だと思った。甲府まで2台で行って、帰りは少し遠回りをしたが、クルマの大きさと重さを改めて実感した。これでは燃費が違うのもうなづける。次はもうちょっと小さくて軽いクルマにしよう、そんなことを感じた経験になった。

forest199-4.jpg ところで、隣地の赤松が折れたことで、家の周囲の木々がいっそう気になるようになった。で、松が折れたのとは違う隣地を買って伐採しようかと思い立って、地元の不動産屋さんに話をした。持ち主は代替わりがして子どもが三人で相続していると言う。面倒だが交渉してもらって、何とか買うことができた。買った時の4分の一の価格で驚いていたようだが、おそらく僕が買わなければ売れないだろう。契約はまだしていないが、済んだら危ない木を伐採しようと思っている。僕にしても、特にほしいわけではなく、危ないからというのが一番の理由だったのである。もっとも、原木を置いたり薪を積んだりして使っていた土地だから、黙って使うことに多少の後ろめたさもあった。

2024年3月4日月曜日

深澤遊『枯木ワンダーランド』築地書館

 

kareki1.jpg 原木を買って薪にしたり、倒木を探すことが多いから、『枯木ワンダーランド』という題名は気になった。確かに、木にはいろいろな生き物が寄生している。苔や地衣類がついているし、キノコや粘菌などもある。それに雨ざらしにしておくと、さまざまな色のカビも生えてくる。それぞれの名前などほとんどわからないから、それを教えてくれるかもしれない。そんな程度のつもりで読み始めたのだが、とんでもない世界に誘い込まれることになった。

『枯木ワンダーランド』は専門家しか読まない論文ではない。あくまで一般書として書かれたものだが、全体の3割ぐらいしかわからない難物だった。けれども、途中でやめる気はなく、何とか最後まで読んだ。それはわからないなりに、一本の枯木とその周辺の世界の複雑さや多様さ、あるいはダイナミズムを教えてくれたからだ。

『枯木ワンダーランド』に登場するのはコケ、粘菌(変形菌)、キノコ、腐生ランであり、リスなどの動物と昆虫、そしてバクテリアなどである。一本の枯れ木は腐って、やがて土に帰るのだが、そこにはシロアリやナメクジがいて、キノコやコケや地衣類が生えている。ここまでは目でも見える。しかしコケには窒素固定バクテリアが共生していて、その腐朽菌には枯木を白色にするものと褐色にする2種類があるといった話になると、かなりわかりにくくなる。しかも、変形菌の種類がこの白と褐色の腐朽菌によって色分けされるというのである。ここまでくると、もう想像の世界になって、目の前にある枯れ木や倒木を見てもわからなくなる。

植物も生き物であるから、自然環境から受ける試練を乗り越えて生き延びる必要がある。そのためには経験を蓄積しておく記憶装置がいるし、仲間とコミュニケーションをする必要もある。しかし、動物のような脳や神経組織があるわけではない。たとえばキノコは外に見える姿はかりそめで、実際には地中にある菌糸が本体だと書いてあった。さらにその菌糸体はネットワークのように広がって、数ヘクタールにもなるというのである。まるで巨大な神経組織や脳そのもののようなのである。キノコには食べられるものと毒のあるものがあって、その見分けが難しい。そんな程度の知識しかなかったぼくにとっては、まさにワンダーランドを覗くような思いになった。

この本にはこんな話が次々出てくるが、後半は地球環境へと視点が向いていく。雑木の生えた森と違って人工林は杉や檜などで覆われている。それは切り出されてしまうから、倒木はあまり残らない。だからコケも粘菌も生きにくい世界になっている。そして病気や虫の害によって枯れれば、森全体がなくなってしまうことになる。あるいは山火事や台風などもあって、世界から森がなくなる危険がますます増してきているのである。

ではどうしたらいいか。この点でも、目から鱗の話が多かった。人工林を間伐した木が放置されていると、森の手入れができていないと思うが、著者は枯木や倒木を残した方がいいという。それが炭素の貯蔵庫になるからだというのである。もちろん、それに寄生する生き物の住みかを奪わないことにもなる。そうすると、倒木を集めて薪にしているぼくの行動は、森にとってはいけないことだということになる。それはバイオマスにも、よく手入れされた里山にも言えることのようだ。見栄えのいい森にしたり、木を有効活用することと、森に炭素を蓄積させることは、実際には両立しにくいことだからである。温暖化を食い止めるためには、枯れ木が作るワンダーランドこそ大事にしなければならない。それがよくわかった一冊だった。

2024年2月12日月曜日

原木入手と倒木騒ぎ

 

forest198-1.jpg


forest198-2.jpg
朝ストーブの掃除をしようと思ったら、ガラスにひびが入っている。ストーブ屋さんはあいにく正月休みでしばらく直せない。で一週間ほど、おそるおそる使って、交換してもらった。ねじが固着してガラスを外すことができなかったので、扉ごと持って出かけた。取れないヤニでくすんでいたから、きれいになったガラス越しに見る炎の美しさに見とれてしまった。やっぱりストーブはいいと思ったが、何より心配なのは薪集めだった。


forest198-3.jpg ところが知人が突然やってきて、薪にする木があるがいらないかと言う。久しぶりに会う人だったし、耳を疑うような話だったが、本当なら願ったり叶ったりで、即座に要りますと返事をした。そうするとトラックで何度も運んでくれて、ご覧のような量になった。
さっそくチェーンソーで玉切りにして積んだが、なまっていた腕が筋肉痛になった。すべて玉切りするのに数日かかり、それを斧で割って、上のように積み上げるのにさらに一週間以上。まだ終わっていないが、半月ほどで何とか片づけることができた。背後に見えるのは、倒木を割った薪だ。これで再来年ぐらいまで何とかなるだろう。ちょうど誕生日のプレゼントのようで感謝、感謝!!。ぼくのホームページを見てくれていて、薪不足を気にかけてくれたようだった。

forest198-4.jpg しかし、いいことばかりではない。強風が吹いた夜に隣地の赤松が折れて、我が家の桜の木に引っかかって宙ぶらりんになった。さっそく持ち主に連絡しようと地元の不動産屋さんに電話をして調べてもらった。そうすると所有者は東京の不動産屋だと言う。電話をして状況を説明すると、すぐにこの地区の管理をする会社から電話があった。しかし、この管理会社は下水道だけの扱いで対応できないというので、また不動産屋に電話をした。受け答えに何かいい加減な感じがしたが、どう対応するか、しばらく待つことにした。

forest198-5.jpg けれども一週間経っても何の動きもない。そこで怒鳴るように電話をして、やっと伐採業者に頼むということになった。悪徳とは言わないが、要領を得ないし不誠実きわまりなくて、不快な思いをした。
こんな調子で仕事をしている会社はまったく信用できないと、つくづく感じた。
伐採には3人がやってきて、およそ2時間ほどかけて片づけてくれた。枝が絡まっていたから、専門業者でも手こずっていた。やれやれ、ご苦労さんでした。


forest198-6.jpg そんな1月が過ぎて2月になると、この冬初めて、本格的な雪が降った。倒木騒ぎも片付き、薪割りもほぼ終わったところだったから、助かった。さらに、3月までかかると言われていた車の修理が、数日中に終わるという連絡も入った。何か宿題が終わった後のような、ほっとした気分で久しぶりの雪かきをやり、雪だるまを作った。
車も戻ったことだし、どこか遠出をしようかな。

2024年1月1日月曜日

また一つ歳をとった

 

forest197.jpg

明けましておめでとうございます。2024年最初の更新です。数え年で75歳になりました。喜寿がもうすぐそこまで来ています。歳をとったものだとつくづく思います。運転免許証の更新に高齢者教習の他に認知症検査が加わりました。高をくくってのんびり手続きを開始したら、予約がいっぱいで12月の中旬からになりました。師走も押し迫ってから、認知症テスト、高齢者教習、そして免許証の更新と慌ただしく済ませて、何とか新しい免許証を手に入れました。次は3年後ですから、もう78歳ということになります。

コロナが少し収まったこともあって、去年は夏に東北に旅行しました。クルマを運転して往復1600 kmのスケジュールでした。まだまだやれると自信を持ちましたが、酷暑の旅行はもうやめようと反省しました。自転車に乗ることも、山歩きをすることも、少しづつ億劫になっています。これではいけないと思うのですが、年令にあわせてほどほどにと思う気持ちもあります。目も耳も衰え、身体の節々に痛みを覚えますが、もう何年も、コロナに感染することも、風邪をひくこともせずに過ごしています。健康でいることが一番と思う今日この頃です。

それにしても公私にわたって、訃報が多い1年でした。それも多くが同年齢に近い人ばかりでしたから、次は自分かな、と思わされました。何より驚いたのは義兄の死です。3月に胃ガンでステージ4だと聞きましたが、それから半年あまりで逝ってしまいました。山歩きをする元気な人でしたから、お見舞いに行った時に見た痩せた身体には心が痛みました。音楽のレビューが亡くなった人ばかりだったのも去年の特徴でしたが、ずっと聴いてきた人たちが、もうそういう歳になったのも事実です。

暮にクルマで事故を起こして、軽自動車をレンタルしました。修理して戻ってくるのはまだだいぶ先のようですから、当分は軽自動車を運転しなければなりません。当然、長距離運転などはする気になりませんから、買い物など、近所の移動に限られると思います。何しろ借りているのは問題になっているダイハツなのです。とは言え、もっとも、けっこう快適に走るものだと改めて感じました。半ば自動運転化したクルマに馴れていましたから、初心に帰っての運転を楽しんでいます。

このホームページを始めたのは1996年でしたから、もうすぐ30年になります。もう書くことも、この更新以外にはほとんどなくなったのですが、週一回の更新が、かなりしんどくなりました。何より話題を探すのに一苦労なのです。行動自体が少なくなりましたし、人とのつきあいも限られています。日本の政治や経済,そして社会の状況について危惧することが多いのですが、もう批判してもしょうがないと思わされることが続いています。唯一の救いは大谷選手の活躍ですが、ケガをしたり桁違いの大金を手に入れたりと、大丈夫かなと心配するようになりました。春になればまたシーズンが始まります。今はそれと、クルマが戻ってくることを心待ちしています。

2023年12月25日月曜日

運転免許証更新の認知テストを受けた

 

75歳を過ぎると運転免許証の更新には、高齢者講習だけでなく、認知症テストが義務化されている。このテストを受け、高齢者講習に行った後で、やっと免許証の更新手続きに行けるのだから、何とも手間のかかる話である。老人にこんな手間をかけさせるのは、いやなら運転を止めなさいと言っているのと同じではないか。そんな文句を言いながら、認知症テストに出向いた。費用は1500円で、この後の講習にも7000円がかかる。もちろん免許証の更新にも費用がかかるから、出費という面でも決して少なくない額である。
ninti.jpg
テストの形式は3種類だった。暗記力を試すために16枚のイラストを見せて、その後でどれだけ覚えているかを問うものが一番大きな問題で、後は今日が何年何月何日で、今何時何分かを問うもの、それに1から9の数字を並べた乱数表の数字二つに印をつけろというものだった。配点は記憶力が80点で「何年~」を問うものが20点。乱数表は点とは関係なかったから、暗記したことを忘れさせる魂胆だったのだろう。

僕はあらかじめYouTubeで予習をしていたから、85点から90点ぐらいを取った。周囲を見渡すと、4つや5つしか埋まっていない人もいたが、受けた全員が合格した。合格点は36点で、「年月~」が20点だから、記憶力は16点取ればいいのである。しかも「年月~」については事前確認もしたのである。各自の点数については教えてくれなかったから、どこまで厳密に採点したのか怪しいな、という気になった。

そもそも、自動車を運転するためになぜ、イラストを16枚も一気に覚える必要があるのか。僕にはまったくわからない。しかも、16枚中4枚を覚えていれば合格というのだから、老人をバカにするのもいい加減にしろと言いたくなった。高齢になれば事故を起こす危険性が増えるからというのであれば、もっと適切な検査があるはずなのである。それに認知能力の衰えを知る必要は運転にかぎらないから、どこの自治体でもやっている高齢者の健康診断の中に組み込めばいいのである。

運転免許証の更新には以前からうさんくさいところがあった。「安全協会」にお金を納めることを誰もが素直にやっているが、僕は最初に強制的に払わされて以後、一度も払っていない。以前は名前などの記入を和文タイプでやる費用と一緒だったから、免許証に手書きで記入したこともあった。そもそも集めた金が何に使われているのかが不確かで、批判をされるようになってやっと、払わなくてもいやな顔をされなくなったのである。その意味で、高齢者の認知テストは、教習所の収入増を狙ったもので、どうせ政治家が介入していることだろうと疑いたくなった。

今回、高齢者の免許証更新には他にもハードルがあることに気がついた。信号無視や横断歩道での停止といった比較的軽度の違反でも、試験場での運転技術の検査が義務づけられているのである。うっかりで捕まったら、さらに厄介なことになる。自分で運転しなければ生活できないところに住んでいて、クルマに乗ることはまだまだ必要だから、それを肝に銘じた経験だった。

2023年12月4日月曜日

近所のベランダ修復を頼まれて

 

forest196-1.jpg

forest196-2.jpg 隣人は横浜に住んでいて、年に数回しかやってこない。もう高齢だから、売却やレンタルなども考えたようだが、やっぱり残しておこうと思ったようだった。それで、ここ数年気にかかっていたベランダを何とかしたいと思ったのだが、気心の知れた大工さんが引退して、信頼して頼めるところがない。ということで、僕になおしてくれないかと頼みに来た。家のメインテナンスを自分でやっていることを知っていたからだ。現状はご覧の通りで、どうしようか迷ったが、元通りの修復ではなく、なおせる範囲でということで引き受けた。

forest196-3.jpg とりあえずは腐ったところを取り除くことから始まった。そうすると、大丈夫だろうと思ったところも腐っていて、これは困ったと悩むことになった。ベランダは西から北にかけてぐるっと回り込めるようになっていたが、ほとんどなおす必要のない北側を独立させて、柵をつけて塞いでペンキを塗った。この後をどうするかをあれこれ考え、ホームセンターに材木などを買いに出かけた。そうすると、値段が倍ほどに上がったと聞いて驚いてしまった。

forest196-4.jpg 必要な材木をカットしてもらい、いざ始めて見るとなかなか難しい。釘を打った後で間違いに気づいたり。そろえて切ったはずなのに、長短が出てしまったりと悪戦苦闘の連続だった。まずは階段を作ったのだが、組み立てて見ると、踏み板が前下がりになっている。で、直すと今度はわずかに斜めになってしまった。まあ、素人仕事だからと許してもらうことにして、少し狭くなるベランダ作りに取り掛かった。

forest196-5.jpg いらなくなった柱の土台を移動して階段の下に置き、横木を補強して、その上に板を打ちつける。それができたらペンキ塗り。やっと形が見えはじめたが、ここまでで10日ほどかかった。と言うのも、作業は午後の2時間だけと決めていたからだ。これぐらいでないと、毎日はできないし、3時を過ぎると寒くなる。お隣さんは途中で一度やってきたが、出来上がりを見るのは来春になってからなのである。急ぐ必要は何もなかったのだ。

forest196.jpg 最後は手すりをつけたのだが、ここでも失敗続きで、手すりの高さを合わせたはずなのに、微妙に隙間ができてしまっている。薄板を一枚かませてごまかしたりして何とか形をつくって、最後はペンキ塗り。我ながらなかなかいいと自己満足。気軽に引き受けてしまったが、何とかでき上がってホッとした。春に来たらきっと喜ぶだろうと思う。もちろん、この仕事には謝礼をいただいている。久しぶりの副収入だが、それだけに、いい加減にはできないと気が引き締まった半月だった。

2023年11月6日月曜日

暖かい紅葉の季節

 

journal5-206-1.jpg" 紅葉の季節が始まって、河口湖も観光客が激増しています。連休ともなるとあちこちで渋滞が起こり、名所はどこも人混みで大変です。いつもなら、そんな時に外出しないのですが、今年は来客があって、一緒に自転車で湖畔を走ったり、観光客が少ない秘密の場所を案内したりと出歩きました。案の定、人また人、車また車でうんざりしました。

我が家のカエデも今年はきれいな赤になりました。右のように、去年は黄色のままで枯れたのですが、今年は見事です。もちろん、湖畔の紅葉も鮮やかに色づいて、冠雪した富士山と一緒の風景も例年にない美しさでした。

journal5-206-2.jpg" もっとも今年の暖かさは例年にないもので、こんなに色づくのは、一時期、朝晩寒くなったせいなのかもしれません。何しろここ数日は、昼は20度以上になって、とても11月の気温ではないからです。暖かさはもちろん全国的なもので、中には夏日を通り越して30度にもなったところがあるというのですから、もう異常気象というほかはないでしょう。

普通なら、我が家はもう薪ストーブを燃やしている頃です。しかしこのままでは、まだまだ火入れは先になるのだと思います。とは言え、昨年も12月に寒い時期があったものの、立春を過ぎたあたりから暖かくなって、3月中旬には燃やす必要がなくなったのです。雪もほとんど積もりませんでした。さてこの冬はどうでしょうか。

journal5-206-3.jpg"この暖かさのせいかどうかわかりませんが、全国的に熊が集落に現れて、襲われる人が続出しています。山歩きをする時には少し注意をしますが、我が家周辺にまで出てくることはないだろうと、高をくくっていました。ところがすぐ近くで目撃したという新聞記事があった後、何と我が家の工房の近くに大きな熊の糞を見つけてしまったのです。おかげで、外に出る時にはいつでも、熊の気配をうかがうようになりました。このまま暖冬だと冬眠もしないのではないか。観光客同様、招かれざる客には困ったものだと思います。

2023年10月23日月曜日

薪割りと動物作り

 

forest195-1.jpg

forest195-2.jpg義兄の49日にお墓に納骨をした。当日は大雨で、義兄は山歩きが好きだったのに,雨男だったのかなどと話をした。参列した小さな子どもたちのためにシュークリームを作った。みんな大喜びで,おいしそうに食べたのを見ると、作りがいがあって、また作ってやろうと思いたくなる。もっとも次に会うのは三回忌だから、1年後ということになる。

近くでチェーンソーの音がするので終わった後に行って見ると、大木が何本か倒されていた。原木が手に入らないから、これはいただきだ。しかし、チェーンソーで切って、斜面を道の近くまで転がし、一輪車に乗せて運ぶのは大仕事だ。それを斧で割って積んだのだが、我ながらよくやったと思った。もっとも、運ぶ木はまだ残っていて、しばらくは汗かいて働かなければならない。原木を買えば、切って割るだけだが、運ぶのが何ともきつい。原木を何とかしてほしいとつくづく思う。

forest195-3.jpgforest195-4.jpg


陶芸はビールジョッキや蕎麦猪口を作った後は、動物に興味が湧いた。で、ゴリラやチンパンジー、ライオン、カバ、サイ、アリクイ、馬にキリン、ウサギや犬などを作った。中を空洞にして、足や角をつけるのだが、いくつか作ると要領が分かってきた。ところが本焼きして見ると、馬やキリンの細い足が曲がってしまっていた。ビールジョッキと蕎麦猪口は緑が青みがかって、なかなかいい色になった。動物はそれぞれ近い色合いにするのは難しいので3種類ぐらいにした。ここまで作ったら、ひと休み。薪割りが終わったら、また何か作るかもしれないが、今のところ作りたいものは思い浮かばない。

forest195-5.jpgforest195-6.jpg


2023年9月4日月曜日

いろいろあった8月

forest194-1.jpg


暑い、暑い東北旅行から帰ってほっと一息ついた。台風などで雨が多かったが、その分気温は低くて、旅の疲れを癒やすことができた。もう夏にはどこかに出かけるのはやめよう。何度かそんな思いをしたが、今度こそは身にしみてわかった。逆にここを訪れる人たちは、猛暑から解放されて楽しんでいるようだ。天気が良ければ早朝に自転車に乗ることにしているが、レンタルに乗った外国人が大勢いる。ロードバイクを走らせる人もいつもより多い。夏は富士山が隠れることが多いが、涼しさだけでも、来た甲斐があったと思うだろう。

forest194-2.jpg それほど強い風が吹いたわけでもないが、家の近くの大木が道を塞ぐように倒れた。町役場から来た人がチェーンソーで切って片づけていたので、木が欲しいから後は僕がやると言うと、それは好都合という返事だった。トラックを用意してどこかに捨てる手間が省けたのだから、それはそうだろう。こちらも原木が手に入らなくて困っていたから、少しでもあれば大助かりだ。

forest194-3.jpg と言うわけで、一輪車に乗せて運べる大きさに切り、家まで運んだのだが、いったい何往復しただろうか。持ち上げるのもやっとなものを、傾斜のある100m近い道を運んだのである。手が震え、足がなまり、汗が噴きだした。カエデの大木は根腐れして倒れたのだが、その根っこの部分は相当の太さだった。チェーンソーを動かしたのは久しぶりだったが、夏場だからすぐにエンジンがかかった。これを薪にして乾すのだが、もう少し涼しくなってからにすることにした。

forest194-4.jpg最初に作った陶器は毎日の食卓に乗っているが、二度目のは机の上において、物入れにしている。今まではガムの容器を使っていたのだが、これからもいくつも作っていこうと思っている。粘土遊びもだいぶうまくなってきて、ちょっと大きな器もできるようになった。土の種類によって色や粘り、それに手触りが違うし、焼いた跡の感じもだいぶ違っている。そんなことが新しい発見として面白くなってきた。釉薬のかけ具合で色がでたりでなかったりと、ますますやる気になっている。

そんな毎日を過ごしていたら癌で闘病中の義兄が末期の自宅療養になったという連絡があった。さっそく千葉まで出かけたのだが、やっぱり暑かった。義兄はベッドに寝たままで、こちらの言うことに首を動かすような反応だった。もう長くはないだろうなと思って帰ったが、数日後に亡くなったという電話があった。で、また千葉に出かけた。通夜と葬式は10日後にあって、近親者が久しぶりに集まった。76歳で登山好きの人だったから、もっともっと元気でいて欲しかった。

2023年7月17日月曜日

陶芸その後などなど

forest193-1.jpg

forest193-2.jpg家の中にニホンミツバチが入ってきた。叩いて潰しても次々入ってくる。外に出てみると、ログと屋根の庇の隙間で盛んに飛び回っている。庇の中に巣を作っているのだろうが、そこからどういう経路で家の中にはいってくるのか。分からないので、とにかく追い出して、巣作りをやめさせようと思った。防虫スプレーを何日かかけ続けたら蜂はいなくなった。また戻ってこないように、隙間をコーキングして塞ぐことにした。その時に、ログに交尾中の亀虫がいることに気がついた。秋に出るのと違って緑色できれいだが、臭いのは一緒だろうと思って、どけずに写真だけ撮った。

forest193-3.jpgニホンミツバチは希少な生き物だから、家の中にはいってこなければ放っておくのだが、中に入って来られるとそういうわけにはいかない。実際つぶしたり、追い出したりした時に三つほど刺されてしまった。そう言えば、同じところに巣を作ったことが以前にもあった。しかしその時は、スズメバチが襲ってきて、すぐにミツバチはいなくなった。あるいは、これもどこから入ったのか風呂場に大集団で密集していることもあった。巣箱を作ったら、そこに居着くのかも知れないが、とてもそんなことをする気にはならない。どこか別のところに新しい巣を作って生き延びてほしいけれども、どうだろうか。

forest193-4.jpgところで、陶芸を初めてひと月ほど経った。作ったものを乾かして素焼きをし、釉薬をかけて本焼きをした。初めてにしては上出来だ。もっとも、ろくろはまだまだうまくできないでいる。粘土をろくろの中心に置く「土殺し」がうまくできないし、力の入れどころがわからないからいびつになったり、厚いところや薄いところができてしまう。小鉢や灰皿程度なら形になるが、筒状に深く作るのができないでいる。で、ビールジョッキは手ろくろで作ることにした。

forest193-5.jpgforest193-6.jpg

釉薬を緑色が出るものにしたが、茶色が勝っている。角度や光の加減で、緑色に見えなくもない。最初にしては上出来だろうと自画自賛。できたものをさっそく使ってみた。ミルクを泡立てる器は、少し小さいと思ったが、外に飛び散ることもなく、きれいに泡立った。ビールジョッキはきめ細かい泡になったが、上をすぼめてしまったのでちょっと飲みにくかった。もう少し大きいのを、もう一度作ることにした。小鉢もなかなかいい。というわけで、ここのところ毎日のように使っている。

2023年6月26日月曜日

陶芸を始めました

 

j'sceramic1.jpg"



我が家にはパートナーが製作する陶芸の工房があります。ここに引っ越してきた時に新築しましたから、もう20年以上使われています。パートナーはここでせっせと作品を作り、個展を開き、陶芸教室をおこなってきましたが、僕は陶器の製作はもちろん、粘土に触ることも一度もなかったのです。なぜなのか。

j'sceramic2.jpg" 大工仕事や薪割りなど、他にやらなければならないこと、やりたいことがありましたし、仕事で東京に通勤して、授業の準備や校務、研究活動などもありました。ですから仕事を辞めたら始めるか、と思っていたのですが、それからすでに6年も経ちました。作りたいものが見つからないし、パートナーの領域にあまり踏み込みたくないといった気持ちがあったのかもしれません。

j'sceramic3.jpg" やりはじめたきっかけは、エスプレッソに入れるミルクを泡立てる陶器の口が壊れたことでした。くっつけて今でも使っていますが、自分で作ってみようかと思いはじめたのです。梅雨にはいり、自転車も山歩きもままならなくて、少し退屈だったということもありました。で、始めるぞ!と宣言したのです。

j'sceramic5.jpg" ろくろの手ほどきを受けて始めましたが、土は言うことを聞いてくれません。YouTubeで見ると、土殺しという、粘土をろくろの中心に置く作業をいとも簡単にやっているのですが、これがなかなか難しい。それでも何とか、小鉢とミルクを攪拌する器を作り、分厚いところを削って、それらしい形にしました。次は手びねりで灰皿とビールジョッキ。余った粘土で象を作りましたが、これは中を空洞にしなければ爆発してしまうと言われて、潰してしまいました。

j'sceramic4.jpg" 作ったものは乾かし、素焼きをし、釉薬をつけて本焼きとなります。さてどんなものに仕上がるか。それにしても、ろくろの作業がうまくできないのは心残りです。ですから、これからも泥遊びに精出そうと思っています。70歳の手習いですが、飽きずにいつまで続けることができるでしょうか。それにしても泥遊びの後は当然、汚れます。この後片づけがなかなか面倒で、やるたびにパートナーに叱られています。そんなにきれいにしなくてもと思いますが、ここは彼女の聖域ですから、文句を言わずに、跡を濁さずと心掛けています。


2023年6月12日月曜日

季節変化が早すぎる

 

forest192-1.jpg

 

それにしても季節の変化が早い。5月の末には東海地方が梅雨入りしたと思ったら、6月早々の台風である。河口湖周辺も線状降水帯に襲われて、ものすごい雨が降った。スマホには緊急避難の呼びかけ音がけたたましくなって、驚かされた。我が家は土砂崩れや浸水の被害のないところだが、松の太い枝が屋根に落ちた。他にも枝があちこち散乱して、片づけの仕事がまた増えた。

forest192-2.jpg 例年なら6月中旬に花が咲く山椒バラが山中湖周辺では散りかけているという。で、慌てて篭坂峠に出かけた。スコリアの道は大水でえぐられ、枝が散乱していたが、山椒バラは満開だった。残念ながら富士山を背景にして撮ることにしている木はまだ蕾が多くて、数日後ならと思ったが、パートナーがそれらしく合成した。


forest192-5.jpg 去年初めて花が3つ咲いた我が家の山椒バラは、今年はもっと増えるだろうと思ったのに2つだけだった。思うようには行かないものだが、いつもの花はあちこちに咲いている。蕗もたくさんとって、茹でて冷凍にしたし、ミョウガも早々芽を出してきた。雑草も成長が早いから、近いうちに草刈りもしなければならない。

 



forest192-3.jpgforest192-4.jpg


それにしても、湖畔に押しかけてくる観光客は多い。自転車で出かけると、レンタルのママチャリに乗った人が目立つが、そのほとんどは白人だ。富士ヒルクライムがあった日の前日には湖畔を走るロードバイクが列をなしていた。今年で19回目で、いつもなら雨や霧が多いのだが、今年は台風一過で青空のもとだった。参加人数が12000人を超えたそうで、さぞかし混んだことだろうと思う。僕もいつかは5合目まで行きたいものだと思っていたが、もう無理だろうと諦めている。湖畔を1周した後の疲れが年々増してきて、西湖には行く気にならなくなっているからだ。とは言え、運動不足にならないよう、晴れていれば出かけるつもりでいる。

2023年5月29日月曜日

長峰山から北アルプスを望む

ゴールデン・ウィークの喧騒もすんで気候も良くなった。で、どこかに出かけようということになって、桜の季節に新聞で紹介されていた光城山(ひかるじょうやま)と隣の長峰山から北アルプスを眺める計画を立てた。一番楽で横着なのは二つの山を車で走ることだが、残念ながら途中工事個所があって、車で行くのは長峰山だけにして光城山にはがんばって登ることにした。
天気は前日まで雨が降っていたのに,長峰山からの眺望はご覧の通り,素晴らしいものだった。山の名前はよくわからないが、北アルプスの北半分はきれいに眺めることができた。しかも前日までの雨で山は雪景色になったようだった。

northalps2.jpgnorthalps1.jpg


長峰山には大勢の人がいて、寝ころんだり歩き回ったり。僕もあたりをうろうろした。とにかくさわやかで気持ちよかった。

northalps3.jpgnorthalps7.jpg


光城山は頂上まで60分。登山道には桜の木が植えられていて、花の時期にはさぞ見事だっただろうと感じられた。ただ、あちこちに咲く花もあって、しんどさも程々だった。頂上には山の名前が分かる透明のシールドがあったが、残念ながら、雲に隠れて分からなかった。

northalps4.jpgnorthalps9.jpg
northalps10.jpgnorthalps5.jpg
northalps6.jpgnorthalps8.jpg


ちなみに、甲府盆地から見えた南アルプスもきれいだった。桃の木の背後に、右から北岳、間ノ岳、農鳥岳。もう一つ,富士山も冷たい雨で雪化粧したが、森林限界に沿った波形ではなく、一直線に白くなったのは珍しかった。おそらく雪と雨の境界線だったのだろう。

southalps1.jpgfujisan1.jpg