2013年6月23日日曜日

車の進化


・この春にパートナーの車を買い換えた。27万キロも走った僕の車と違って、走行距離は5万キロにも行かなかったが、中古で買ってから13年も経ってあちこち劣化がひどくなったからだった。僕の車を買い換えたスバルのディーラーにそんな話をすると、すぐに「おすすめの車があります」と連絡が来た。今ひとつという気がして断ったのだが、その時に、スバルが新しく出したXVという車種がおもしろいという話になった。その中古が出たら考えましょうと言って、電話を切ったのだが、数日後に、お目当ての車がありますという電話がまたかかってきた。

journal4-115-1.jpg・XVはクロスビークルの意味で、街中でも山道でも高速道路でも気持ちよく走れることをコンセプトにした車だ。僕がそもそもスバルの車に乗り始めた一番の理由が舗装路だけでなく未舗装の山道でも走れる車で、レガシーやインプレッサのワゴンに乗り続けてきているから、取り立てて新しいものではない。僕が気に入ったのは一番に鮮やかなオレンジ色であったことと、スタイルの斬新さだった。それほど乗り気でなかったパートナーと車を見に行くと、彼女も一目惚れして、その場で購入を決めてしまった。

journal4-115-2.jpg・スバルの最近の車にはIsightというメカニズムが装備されている。追突を防ぐ自動のブレーキ装置で、前の車に接近したり、車線をはみ出したりすると警告音が鳴る。狭い道では自転車や歩行者にも反応するから、うっかり見過ごしたりしたときには役に立つのだと思う。ただし、頻繁になる警告音には少々うんざりしてしまう。これに、カーナビやオービス探知機からも音声やブザーが頻繁に出るから、それを消すためにiPodの音を大きめにすることになった。とは言え、これからだんだん歳をとって運転に注意が必要になる身としては、役に立つ装置だと思った。

・もう一つ新しい装置はアイドリング・ストップだ。2年前に燃費が表示されるアウトバックに乗り換えてから、僕の運転の仕方が大きく変わった。燃費が著しく落ちる急加速は極力しないようになったし、高速道路でも100キロ以下で走ることが当たり前になった。速度メーターが実速度より5キロ前後多めに出ることもわかったから、実際には90キロぐらいで走っているのである。
・それで、燃費は以前乗っていたランカスターより2キロほど改善されたのだが、下道を走っているときに燃費がどんどん落ちるのが気になるようになった。信号待ちでエンジン・ストップができれば、燃費はさらに良くなることがわかったから、アイドリング・ストップには大きな関心があった。アイドリング・ストップを装備したXVでは確かに、下道でも燃費はそれほど落ちない。だからアウトバックに比べてまた2キロほど燃費が良くなった。アウトバックは12キロ台、XVは14キロ台といったところである。

・その他にキーも変わった。ドアがボタンで開くのはアウトバックでも同じだが、XVはドアノブに触るだけでも開閉できるようになった。エンジンもキーを差し込まずにボタンを押すだけになったから、キーがキーでなくなったのである。要するに、持っていればいいだけのものになったのだ。それほど便利になったとは思わないが、これには盗難防止の意味があるのかもしれない。

・と、こんなわけで、最近の車の進化に驚いたり、感心したりしている。週に3〜4回、東京まで行くのに、1回はXVにして、その乗り心地の違いを楽しんでいる。おおむね満足なのだが、最近XVにハイブリッド車が登場した。おそらく燃費はもう数キロ良くなるわけで、ちょっと早まったという気もしている。もっともスバルについては、もう何年も前からディーゼル車の発売を待ち望んでいて、裏切られ続けている。ヨーロッパでは売っているのに日本で売らない理由は規制の厳しさだが、ディーゼル・エンジンに対する悪評が、開発を消極的にしているのだとも言われている。とは言え、仮に発売されても、当分は買い換えるつもりはない。

2013年6月17日月曜日

「カルチュラル・タイフーン2013」準備中です

 

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・7月12日(金)から14日まで、東京経済大学において「カルチュラル・タイフーン2013」が開催されます。2003年から始まり、今年で11回目になる今回のテーマは「たまる?たまらん!」。実行委員会での「あーでもない、こーでもない」という長い議論の末に決まりました。
・大学が多摩地区にあること、東京の郊外である以上に、多摩が歴史的に問いかける意味のある地域であること、あるいは忌野清志郎が歌った「たまらん坂」同様に、大学への通学路にはきつい坂道があること、そしてもちろん、原発事故の実態に目をつむって再稼働に動き出した自民党政権に「たまらん!」とnoを言い続けることや「アベノミクス」の口車に乗っても金は絶対に貯まらん!と言いたいこと等々、このテーマには多様な意味が込められています。

ct2013-2.jpg・「カルチュラル・タイフーン」は今回から「カルチュラル・スタディーズ学会」が協賛する大会になりました。しかし、いわゆる学会の大会とは違って、単に学者の研究発表の場に限定されない、幅広く雑多な内容を盛り込んでいます。プログラムの詳細は右のイラストをクリックして、PDFをダウンロードしてください。
・「カルチュラル・スタディーズ」は文化を単独に存在するものとしてではなく、政治や経済や社会との関連の中でとらえることを基本にしています。そのことは、プログラムを見ればすぐにわかると思います。福島の原発事故や沖縄の基地からアジアへ広がる政治的な問題を、文化との関係の中で捉えようとする一方で、音楽やスポーツ、あるいは演劇やアートにある、政治との関わりを見定めようとする視点が数多く見受けられるからです。

・一般的な学会と大きく異なるのは、大会を準備する実行委員会が大学院生や学部生によって担われていることです。大学教員の助手として働くのではなく、自ら委員会のメンバーとして主要な仕事を担当し、大会そのものにも積極的に参加をする。11回目を数える中で、そんな伝統ができつつあるようです。参加する学生はもちろん、都内各地の大学から集まってきていて、東京経済大学の学生達にとっても、他大学の学生との交流の場になってきました。

・大会の準備は昨年の10月からはじまり、毎月の実行委員会の他に、学生のための準備研究会も6回ほど開かれました。学部の学生達を集めて、カルチュラル・スタディーズとは何か、どんなテーマをどんな手法や視点で考え、分析するのかといったことについて、毎回二人の人に話をしてもらいました。

・このように「カルタイ」はきわめてユニークなイベントですが、それだけに、一般的な学会とは異なることを大学に理解してもらい、協力や支援をしてもらうことについては、何度も折衝し、説明をくり返すことが必要でした。そんな苦労と長期間に及ぶ準備の甲斐あって、何とか、開催にこぎつけることができました。大会はもう目前に迫っています。大勢の方の参加を願っていますが、同時に当日の運営に必要なスタッフも募っていますので、関心のある方々の協力をお願いしたいと思います。

2013年6月10日月曜日

デモクラTVを見よう

・政治のこと、経済のこと、社会のこと、そして文化のことについて、身近な問題としてとらえ、時には行動しなければとこれほどに考える時代が、これまであったのだろうかと思う。ところが一方で、新聞やテレビがこれほど信用できない時代もなかったのではと感じることも多い。

・とは言え、頼りになる、信頼できると思えるジャーナリストや評論家と言われる人もいて、その人達が書いたものや登場するテレビ番組に、これまで以上に注意を向けるようになったのも確かだ。特に3.11以降は原発の是非を巡ってその立場をはっきりさせることが、信頼できるかどうかの基準になった。また、憲法改正の動きやTPP加盟といった問題、あるいはぎくしゃくし始めた韓国や中国との関係への対処法、さらには沈滞する日本経済を立て直すとして安倍首相が掲げた「アベノミクス」に対する評価等々、自分なりに考える上で、意見を参考にする人の数も増えた。

・Youtubeなどのサイトに、地上波やCSの番組が掲載されていて、おもしろい番組があるのを知ったのは3,11がきっかけだった。その中にCSの「朝日ニュースター」という名のチャンネルがあって、僕は愛川欽也が司会をした「パック・イン・ジャーナル」や「ニュース解説 眼」「ニュースの深層」といった番組を見るためにCSと契約をした。そこで神保哲生、青木理、上杉隆などのフリーのジャーナリスト達を知った。

・その「朝日ニュースター」が朝日新聞からテレビ朝日に身売りされて、番組の廃止やキャスター変更になった。同じ時期に京大原子炉実験所助教の小出裕章さんがレギュラー出演していた毎日放送ラジオの「種蒔きジャーナル」も廃止されたから、ぼくは政治的な圧力があったのではと思った。数少ない自由な言論の場が次々と消えていくことに危機感を持ったが、「パック・イン・ジャーナル」は愛川欽也が独自に立ち上げた「KInkinTV」で「パック・イン・ニュース」として生まれ変わることになり、「種蒔きジャーナル」も「報道するラジオ」と名を変えて継続されることになった。

democra.gif・「パック・イン・ニュース」を見るためには月に1050円の料金が必要だった。僕にとって欠かさずに見る番組だったが、愛川欽也の個人的な理由で1年間で休止になった。そしてこの4月から、この番組にレギュラー出演していた人たちが中心になって立ち上げた「デモクラTV」で継続されている。料金は毎月525円と半額になったが、内容は盛りだくさんで、毎週土曜日の昼に生放送される「本会議」の他に、レギュラー達がそれぞれ、独自の番組を持って、週一回の割で放送している。

・放送されたものはアーカイブに残されているから、暇な時間を見つけて、ほとんどを視聴している。内容は「田岡俊次の軍略探照灯」(軍事問題)、「早野透の時間」(憲法と政治)、「山田厚史のホントの経済」、「池田香代子の100人に会いたい」(インタビュー)、「ウッチーのデモくらジオ」(内田誠のトーク)、「鈴木耕の『原発耕談』」といったもので、短い間に充実した番組作りを成し遂げている。なかなか精力的で、これからもさらに番組を増やして充実させていくつもりだから、月々525円払って是非視聴して欲しいと思う。

2013年6月2日日曜日

大工仕事

 

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・玄関前のポーチやリビング前のウッドデッキに傷みが目立つようになったのは去年からだった。それで両方の階段を作り直したのだが、天板や手すり、そして何よりデッキは天板を支える下の板の腐食がひどくなった。で、薪割りを後回しにして、今度は大工仕事に精出すことになった。

forest108-2.jpg・天板は古い木をはがして新しい木を打ち付けるだけだから難しくはないが、それを支える下の板は幅も広く厚みもあって、持ち上げるのに苦労するほど重さがある。しかも縁の下に入りこんでの作業だから、変な姿勢のままで力を入れなければならない。あるいは、所定の場所にきっちり置くためには仰向けになっての作業をしなければならないから、上から落ちてくるゴミをまともにかぶることになる。頭も顔も泥だらけになっての仕事はなかなかつらいものがあった。

forest108-4.jpg・最初は一本か二本と思ったのだが、確認すると腐食して付けかえなければならないのはまだまだあって、とても一日では終わらない仕事になった。このブログで確認すると、手すりを付けかえ、天板の張り替えは2005年にやっている。玄関ポーチの板はその時全部張り替えたから、8年しか持たなかったことになる。それを支える下板は今回もまだ大丈夫で一安心だったが、デッキの方は天板は一部の張り替えだけで済んだのに、下板は半分以上が腐食していた。

・どうしてそうなるのか。玄関は日が当たるから腐食は少ないが、出入りが激しいから傷みは早い。デッキは日が当たらないから、雨で濡れたままの下板が腐る。多分そういうことなのだろうと思う。いずれにしても、何年かおきにはやらなければならない大仕事であることは間違いない。楽しくやるにはかなりの体力が必要で、今度大がかりに修理するときには、大工さんに任せなければならなくなるかもしれないと思った。

forest108-3.jpgとは言え、今回もまだまだやらなければならないことはたくさんある。思い切って手すりを全部付けかえるか。ペンキを塗り直すか。これから梅雨になって仕事のできる日は限られてくるから、おそらく夏休みの仕事になるのだろうと思う。何より、薪割りを早く片づけなければならないのだ。
・やらなければならないことはまだまだある。ログのペンキもそろそろ塗り替える時期になっている。これも始めたら何日もかかる仕事だ。週一度の山歩きもあるし、カルタイの仕事もある。あれもこれもで目の回る忙しさだと言っていい。

・実は来年、国内研究が認められた。院と学部のゼミはやるが出校は週一回で済む。たぶん時間的な余裕ができるだろうから、大がかりな作業は来年にしようかと思い始めている。