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・3月の中旬から4月の初めまで、アメリカの友人二人が我が家に滞在した。何しろこれほど長い期間の客は初めてだから、どうなることかと心配だった。そんな不安は迎えに行った羽田で現実になった。二人をクルマに乗せて首都高を走っていると妹のアリスがポシェットがないと言い出した。どうしようか思案していると、ほどなくして、羽田の駐車場に落とし物があったと電話があった。ひどい渋滞でやっと新宿まで来たのに、また引き返すことになった。何しろ二人は84歳と82歳の姉妹で、こんな長旅は人生で初めてのことなのである。これは先が思いやられると、ますます心配になった。
・半月のスケジュールは、事前にどこに行きたいか、何が見たいか聞いて作っておいた。有名なところやにぎやかな場所には行きたくないということだったので、まずは近くの神社や古民家の里に行き、スーパーでの買い物や、おいしいパイの食べられる店やレストランに出かけた。彼女達は顔を出した富士山に見取れ、河口湖や山中湖、そして西湖の風景に「ビューティフル」を連発した。折から春分の日をはさんだ3連休で、どこも観光客でいっぱいだったから、誰も来ない取っておきの場所にと、青木ケ原の洞窟にも連れて行った。最初の外泊は下部温泉のホテルで、身延の満開の枝垂れ桜や温泉を楽しんだ。トイレにポシェットを忘れ、長湯で湯あたりして鼻血を出したけれど………。
・3日に1日はどこにも行かずに家で過ごすという予定を組んだので、食事の手伝いもしてもらった。パン焼きやギョウザ作り、天ぷらにカキフライやピザ、あるいは朝食に出しているカスタードクリーム等々、妹のアリスはノートを取って熱心だった。一人を好む姉のサリーはゲストルームではなく工房のロフトで夜を過ごした。彼女は日本酒が好きで夕食には欠かせない飲み物になった。
・日程の後半は八ケ岳に日帰りで出かけ、孫達に会うために1泊で東京に出かけた。孫の作ったちらし寿司で昼食をとり、スカイツリーが間近に見えるホテルのレストランでディナーの会食して、楽しい時を過ごした。彼女達には特に東京で見たいところはなかったので、帰りがけに浅草の雷門、隅田川、東京駅、皇居前を走り、東京タワーでトイレ休憩をして家に帰った。長いようで短い2週間が過ぎて、羽田まで送ってバイバイした。やれやれ。無事に過ごせて何よりだった。久しぶりに濃密で楽しい時間を過ごしたせいか、彼女達が帰った後はちょっと呆けてしまって、しばらくは何もしない日々だった。
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・日程の後半は八ケ岳に日帰りで出かけ、孫達に会うために1泊で東京に出かけた。孫の作ったちらし寿司で昼食をとり、スカイツリーが間近に見えるホテルのレストランでディナーの会食して、楽しい時を過ごした。彼女達には特に東京で見たいところはなかったので、帰りがけに浅草の雷門、隅田川、東京駅、皇居前を走り、東京タワーでトイレ休憩をして家に帰った。長いようで短い2週間が過ぎて、羽田まで送ってバイバイした。やれやれ。無事に過ごせて何よりだった。久しぶりに濃密で楽しい時間を過ごしたせいか、彼女達が帰った後はちょっと呆けてしまって、しばらくは何もしない日々だった。
・スタッズ・ターケルは一つのテーマについて、100人を超える人にインタビューをして1冊にまとめるという仕方で本をいくつも書いた。その中の『仕事!』(Working)は1974年に出されていて、日本では1983年に出版された。訳者は中山容だが、彼は周囲にいる人に呼びかけて50人近い人で翻訳した。英語力は無視して、同じような職種の人に任せたから、手直しするのは大変だったようだ。僕も一つだけ訳しているが、主な仕事は訳者の助手役で、何人かの人に翻訳を頼んだりしたことを覚えている。で、晶文社から出された訳書はハードカバーで700頁にもなる大著になった。4000円近い値段だったが、話題になって増刷もした。
・その本が翻訳から40年以上も経って、河出書房新社から上下2冊の文庫で再出版された。訳者代表の中山容はすでに亡くなっていて、他にも亡くなっている人や所在の分からない人などがあったから、内容は元のままで出版されている。その序文は以下のようなことばで始まっている。
・実際、100人を超える人たちが話すのは、こんなつらい、腹の立つことばかりだ。しかし同時に、彼や彼女達は仕事に対して、それが自分が自分であることを確認し、他人にも認めさせる大事な手段であることも力説する。これはアメリカの1970年代の仕事の話だが、その多くは当時の日本人にとっての仕事にも当てはまっていた。そんな内容は、すでに半世紀も経った今の日本でもなお、多くの共感を得られるはずである。この本を再出版した裏には、そんな狙いや思惑があったのだろうと思う。
・WBCを見るためにNetflixに1ヶ月だけ加入した。せっかくだからとあれこれ探しているとボブ・マーリーの伝記映画を見つけた。『ボブマーリーOne
love』は2024年に公開されているが、全然知らなかった。この映画でマーリー役を演じたキングスレー・ベン・アジールはドレッドへアで、似ているような似ていないようなだったが、雰囲気は良く出していたと思う。