2011年11月7日月曜日

BSがおもしろくなくなった

・地デジ化されて3ヶ月が経った。アナログ波がとまって、ザラザラ画面とは言え見えていたチャンネルの多くが見えなくなった。自治体にかけ合ってBS経由で地デジが見られるようになったが、それは山梨県で視聴可能なNHK2局と民放2局に制限されている。すでに書いたように、これは、見えるのにわざわざスクランブルをかけて見えないようにする総務省の方針のためである。地元放送局の保護と、全部見たければ地元のケーブルテレビと契約をせよ、というケーブル普及を意図した露骨な戦略で、新聞もテレビも自分の保持する既得権の問題だから、どこも何も言わないのである。

・BSだから、どのチャンネルも今までとは比べものにならないほど鮮明になったが、以前より見る気になったのはNHKの教育テレビぐらいだ。BSで見られる民放の地上波はNTVとTBSだが、きれいな画面になってもCMの多さばかりが気になってしまう。CMと言えば、BSでも民放チャンネルはCMが多くなった。地デジ化で視聴者が増えたためだろうが、CM が少ないからこそ、BSを見ていたのに、うんざりしてしまう。

・それに、昼と言わず夜と言わず、どのチャンネルでも韓流ドラマばかりやるようになった。たまたま見たライブドアのサイトに「地上波では4つの放送局が6作品を、衛星放送では7つの放送局が29作品を放映中」という記事を見かけたが、この数は半端ではない。デモをして反対することでもないが、自前で制作のできない局がいくつもチャンネルをもつのは、電波の無駄遣い以外の何ものでもないだろう。デジタル化によってあいた電波域はテレビではなく、通信に使うべきなのに、テレビ局は既得権を主張して、電波枠を手放さないようだ。

・10月の末からBSに新しいチャンネルができた、有料放送で最初は無料で見ることができたが、スカパーやスポーツ、そして競馬などのチャンネルで、CSとも光とも重なり合うものばかりだから、当然、新たに契約したいものはなかった。そもそも、光テレビと契約したときに、基本契約のチャンネルのなかに映画専門の局がいくつもあったから、BSのWowowも解除したのだった。

・NHKのBSは3局から2局に減った。その分番組を強力にするような前宣伝だったが、見たいと思わせる番組が減ったことは確かだ。世界中の山にアタックする「グレイト・サミッツ」など、確かにお金と時間をかけて作ったものもあるが、バラエティ形式の番組やタレントを使う番組が増えて、テーマに興味があっても途中で見るのをやめてしまうことも少なくなかった。

・と、文句ばかり書いてきたが、テレビをますますつまらないと思うようになった最大の理由はiPadがおもしろくて、今までテレビを見ていた食後の時間に、ほとんどiPadばかりをやるようになったからだ。ただで手に入るゲームがたくさんあるし、テレビ番組だって、少し立てばYouTubeなどで見ることができる。スマートフォンやタブレットの普及はものすごいスピードだから、テレビが斜陽になって取り返しがつかないほどに落ち込むのも、そう遠いことではないのかもしれないと思っている。

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