・補聴器を購入して3ヶ月経った。お試し期間からは半年近く過ぎているから、もうずいぶん馴染んできた。iPhoneで状況に合わせたパターンを自分で作って、大体こんなもんかという感じになっている。使っていてまず気づいたのは、聞きたい音が時によって前だったり、横だったりすることだ。たとえばテレビを見ている時は、前からの音を強調するパターンにする。そうすると横や後ろの音が邪魔になりにくくなる。パートナーと一緒にクルマに乗っている時は、左からの音を強調すると、彼女の声が聞き取りやすくなる。そんなふうにして、必要なパターンをいくつか作ってみた。
・補聴器をつけていれば、iPhoneに電話がかかってきても、音は直接耳に届く。これまで耳に当てても聞きにくいことがあって、iPhoneから音が出るようにして使っていたが、そうすると相手には聞きづらくなるようで、「もしもし?」と言われることが多かった。しかし、補聴器をつけてからはそれがなくなった。iPhoneを耳ではなく口元に持ってきて話ができるからだ。
・この機能はもちろん、イヤホンとして音楽を聴くことにも使える。ぼくはiPhoneで動画を見ることはないが、持っているCDのほとんどを入れていて、イヤホンで聴いてきたから、それが補聴器でもできるのは便利である。音楽を聴くのは主に自分の部屋やクルマに乗る時などで、一人で聴く時にはボリュームを上げればいいから補聴器はいらない。しかし、たとえば自転車に乗っている時や外で薪割りなどの作業をしている時には、イヤホンで音楽を聴いてきた。
・あたりまえだが、補聴器から聞こえる音はイヤホーンには劣っている。音楽用のパターンもあるし、イコライザーでも調節できるが、やっぱり限界がある。高品質のイヤホンにある重低音の強調はできないし、音が硬く薄っぺらな印象がある。ただし、イヤホンと違って外の音を遮断しないから、自転車に乗っている時は補聴器の方がいい。それに、イヤホンをつけて自転車に乗るのは条例で禁止されている場合があるし、道交法でも26年までに実施されるのである。もっとも、チェーンソーを使う時にはイヤホンを使うことにしている。エンジン音にかき消されて音楽は聞こえないが、耳を守るために少しは役立っていると思うからだ。
・そんなわけで、耳にはいつも何かが入っているのだが、耳たぶにかかる負担も増している。メガネをかけ、時にはオーバーサングラスもつけて、必要な時にはマスクもする。マスクやメガネをはずした時に補聴器が一緒に外れないようにするためには、どういうふうにつけたらいいか。メガネは補聴器の内側にかけ、マスクは補聴器の外側にする。そうすれば外れないことがわかったのだが、これがなかなか面倒で、メガネをとった瞬間に補聴器も外れたりするし、マスクも同様になることが多い。耳たぶが痛くなることはないが、なんともやっかいなことである。
2025年4月21日月曜日
補聴器で音楽を聴く
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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。