2000年7月3日月曜日

桑の実と木工

まず桑の実。僕は小さい頃に摘んで食べた記憶があって、母親には唇を真っ赤にして帰ってきた、といわれているが、それでも、まるではじめてのような感激だった。「赤とんぼ」の歌の中にある風景そのままに「桑の実を小かご」に摘んでみた。甘くておいしい。木イチゴなどもたくさんなっていて、サラダに入れて食べている。

もう一つはクルミ。実がたわわになる木を何本も見つけた。秋のはじめには収穫できるだろう。ちょっと得意顔でいえば、クルミは実ではなくて種の部分なのである。

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・家の周りが緑一色になった。今年は雨が多いから、成長の勢いが一段とあるのかもしれない。茂みになって気をつけないと蛇をふんずけるなどと脅されたりしているから、庭に出るのも長靴ということになってしまう。しかし、毎日毎日発見するものは多い。
花も次から次へと咲いている。雑草の中に隠れるように咲き始めるから、草取りをすることができない。おかげで庭は水を含んだ葉っぱで覆われていて、ちょっと歩くとびしょびしょになってしまう。湖畔にはラベンダーも咲き始めた。

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20-02.jpeg 部屋でパソコンをやっていると、ドシンという大きな音がした。何かが倒れたのかと思って家の中を見回したが、そうではない。で、窓から外を見ると、山雉が倒れている。羽根がけいれんしてぴくぴく動いていたが、すぐに死んでしまった。雉は飛ぶのが下手でよくぶつかるのだそうだ。フランス料理のシェフなら、いい素材と思うのだろうが、僕は草むらに放り投げてしまった。

て、その中で作品を焼くことにした。割れたものもあったが、煤がついていい雰囲気になった。それにしても6月にストーブを焚くとは思わなかった。

僕は僕で、木工に目覚めてしまった。最初は檜の枝をつかって木刀を何本かつくったのだが、白樺が細工しやすいことを発見して、ナイフやフォーク、スプーン、それにしゃもじやへらなどを次々作り始めた。使いやすいものは形状がむずかしいし、彫刻刀は削りにくいから、気に入ったものはなかなかできないが、ナイフを持っていると奇妙に気持ちが落ち着くから不思議だ。
  • ただの木片が、次第に形を見せてくる。そのおもしろさに、一つ作ってはまた一つ。手には刺し傷や切り傷。バンドエイドがいつも巻かれている。ほんのちょっとした傷でも、当然痛い。人を切ってみたいとか、殴ってみたいなどと思う少年たちは、きっと刃物を使って木を削ったことなどないのだろう。

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    unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。