・農鳥がきれいにでない年は冷夏で凶作といわれている。ことしは先月半ば過ぎにヒヨコのような形が見えたが、あっけなく消えた。気象庁は夏は平年の暑さというけれど、昔の知恵にしたがえば、今年は暑くはならないということになる。この「森の生活」のバック・ナンバーをみると、去年は平年並みで一昨年は猛暑、そして一昨々年は冷夏と書いてある。その年は、桃も不作でろくに食べなかったが、今年はそのときによく似ている。
・とはいえ、家の周囲は日に日に緑を濃くしている。上(↑)のように、キッチンから見える森は雑草で鬱蒼としている。雨が多いから、ちょっと入っただけで体中びしょびしょになってしまうほど、露がいっぱいだ。うっかり触ると臭くてたまらないカメムシも、葉っぱの上で水を吸っている。背中の模様や前足の玉虫色にしばし見とれてしまった。
・近くから持ってきて植えたアイリスが毎年少しずつ増えている。今年は5本ほど花が咲いた。雨上がりで、その花にもいっぱい露がついていて、淡い色の上で少し光っている。クレマチスはもう花が落ちはじめているが、咲き始めの薄紫も美しかった。もう少しすると大きな白い花を咲かせるヤマユリがつぼみをつけている。
・毎年家の南面いっぱいに朝顔を咲かせている。今年もその準備にと種をまいた。プランターで双葉がでたところで植えかえたが、雨ばかりで成長が遅い。中には葉が虫に食われたり、黄色くなってきたりしているのもある。雨の日がもっと続くと、もう一回発芽させる必要があるかもしれない。もともとはモンゴル土産の野生の品種だから、雨には弱いのだろう。周囲の自生している植物に負けないように、草取りをマメにしなければいけない。
・湖畔ではもうハーブ祭りが始まっているが、ラベンダーはまだ全然花を咲かせていない。暑い年にはもう満開、なんてことがあったから開催時期を早くしたのだが、全くの肩すかしである。湖北にある大石公園のラベンダーは満開になると湖と富士を背景にした眺めがなかなかだが、今年はプランターを積んで花のナイアガラなどという妙なものをつくってしまった。蔓状の花を植えたのならともかく、ペチュニアだから、横からはプランターしか見えない。冬に続いて、原色のセルロイドでできた大きな七夕などもハデに飾ったから、何とも趣味の悪い景色になっている。このセンスのなさは天然記念物もので、何でも飾ればいいというものではないことの標本のようだ。
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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。