2012年8月21日火曜日

アルプスから

 

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alps4.jpg・朝4時前に河口湖を出てから、成田、チューリッヒ経由でツェルマットまで、ちょうど24時間かかった。現地時間では夜9時過ぎで、夕食も少しにして、すぐにベッドに入ったが、爆睡状態で翌朝5時に目が覚めた。今日からマッターフォルン周辺のトレッキングの始まりだ。ツアーのメンバーはリーダーを入れて10名、男女5名ずつで30代から70代まで、年齢幅は多いが、僕より経験豊富な人たちばかりのようだった。旅行社が企画したツアーに参加するのは初めてで、団体行動が苦手な僕としては不安な気持ちもあったのだが、顔ぶれを見て少し安心した。後は体力が続くかどうかだった。

alps3.jpg・ツアーは10日間で、マッターフォルンとユングフラウの2カ所を中心に山小屋に泊まりながら周辺を歩く企画で、おおよそ1日10km前後を5〜6時間歩くという日程だった。初日はロープウエイでマッターフォルンの間近まで登り、そこから西に向かって歩いた。最初の2時間ほどは下りで、昼食後の3時間はだらだらの登り。しかし、山小屋を目の前にした最後の急斜面がきつくて、着いたときにはへとへとだった。ただし、歩くごとに姿を変えるマッターフォルンや日没の景色は素晴らしかった。夜には満天の星。そして夜明けの朝焼け。歩いてこなければ味わえない経験であることが一日目から実感された。


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・スイスはアルプスのある山岳国家だ。ヨーロッパでは自然に恵まれた所だが、平地が少なくて決して豊かではなかった。だからだろうか、その特性を生かした徹底的な観光化は、来てすぐに感じられた。4000m級の多くの山にはロープウエイやケーブルカーで山頂近くまでいけるし、山脈にはトンネルを掘って車の行き来が可能になっている。驚いたのは道路が途切れた山の部分だけを動くカートレインがあったことだ。(上左)

・だから歩かなくても、アルプスの山を十分に体験することができる。ツェルマットの町には日本語の表示が溢れていて、日本人観光客の多さがよくわかった。そう言えば、乗った飛行機は満席で、その9割は日本人だった。ただし、僕らが歩いているルートでは、日本人には滅多に会わないし、山小屋に泊まっている人もほとんどいない。

・トレッキングは今日でちょうど半分が終わったところだ。もう体は悲鳴を上げているが、明日はユングフラウに移動をして、また数日のトレッキングを行う予定になっている。最後まで持つかどうか、ちょっと心配な気持ちになっている。
 

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