・9月になっても山歩きをする気にならなかったのは暑さのせいだった。ところが、涼しくなってもあまり行く気にならない。やはり、こういうことは続けていないと、億劫になってしまうものである。で10月になって前から行こうと思っていた宝永山に登ることにした。快晴の朝で富士山もくっきりとよく見えた。さぞかしいい眺めになるだろうと思ったのだが、富士宮口の五合目に着くと、霧が立ちこめ始めて、宝永火口まで歩いた頃には、濃い霧で何も見えなくなった。宝永山に登る時には風も強くなったから、頂上まで行ってすぐに引き返した。本当なら、上の画像のようなところだったのだが、何も見えなかった。
・とは言え、一度歩けば弾みはつく。パートナーの誕生祝いに昨年は木曽御嶽山に登った。スイスのアルプスを歩いた勢いで、3000m級の山に挑戦したのだが、今年はもっと楽な所ということで池ノ平湿原にした。2000mほどの所だが山は白く薄化粧をしている。台風が過ぎて急に冷え込んだせいだろう。台風の影響で池ノ平に行く林道は車はもちろん、歩くのもだめだということで、篭の登山(かごのとやま)に登ることにした。
・篭の登山には他に東と西がついた三つのピークがある。歩いたのは2000m弱の高峰温泉から東篭の登山までで登ったのは300m弱だったが、木々は凍りついていて、岩場の多いルートも滑りやすくて慎重に歩かざるをえなかった。崩落箇所も多かったが、尾根づたいに歩くと、東には浅間山、西にははるかに槍ヶ岳が望めたし、北には志賀高原も見えるなかなかの風景だった。南側に雲がかかっていなければ、八ヶ岳や富士山も見えたはずで、まさに360度のパノラマの風景を満喫できるコースだった。
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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。