・「農鳥」は山にできる雪がつくる鳥の形で、農業を営む人たちが昔から作物の吉凶を占ってきたといわれている。富士山の「農鳥」は田植えなどの始まる4月から5月にかけて現れる。それが2月に現れたわけだが、吉凶占い通りだと今年は凶作ということになるらしい。ちなみに2003年1月にも現れていて、この年は冷夏で凶作だった。
・今年は雪がよく降る。しかし、富士山の雪は、すぐになくなってしまう。風が強くて吹き飛ばされてしまうせいだという。今年は例年になく、富士山の風は強いということなのだろう。だから雪解けには早い季節に「農鳥」が現れたわけだ。
・もっとも、雪解け時に出る形はさまざまで、きれいな鳥になることは、稀らしい。別の所に「豆まき小僧」が出たりもするようだ。八ヶ岳の南にある薬師岳には農牛も出るというし、白馬岳の名の由来も有名だ。
・おもしろい。また一つ、富士山を眺める楽しみが増えた。鳥はいつまで、留まっているだろうか。そう言えば、今日は「雪」の予報だ。明日にはもう見えなくなっているかも……。
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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。