珈琲をもう一杯
森の暇人のブログ
1998年6月2日火曜日
書評ホームページ
ホームページを作ろうと思ったときにまず最初に考えた内容は書評だった。僕は本を読むときに付箋とマーカーを用意しておく。で、チェックした個所を後で、ノートとして入力して、さらにデータベース化する。文章、特に論文を書くときには、材料の整理にこの作業は欠かせない。そんなことをしていると、当然、読んだ本についての感想があれこれ浮かんでくる。時にはメモのようにして書き残すこともあるが、しかし、そうしたほうがいいとは思いつつ、ほとんどの本については何もコメントをのこさずにほってきた。
一方で、時折新聞や雑誌に書評を頼まれることがあった。これは必ずしも自分で読みたいと思っていた本ばかりとは限らない。さらに、読んで面白くないと感じたりする場合も少なくない。しかし、はっきりつまらない本だと書いてしまうわけにはいかないから、結局このような書評のポイント、つまり苦労のしどころは「レトリック」ということになる。これははっきりいって楽しい仕事ではない。そんなときにふと、面白いと思った本を、素直に、自由に書ける場があったらいいのに、と感じたことが何度もあった。
ホームページは、こんな気持ちを現実化する格好のメディアだと思った。さらには映画だってライブ・コンサートだって、あるいは毎日見ているテレビや、バックグラウンドとしていつも聴いているCDだって、書きたいと思う材料はいくらでもある。で、いつの間にか、ご覧のようなホームページになってしまった。原則は、自分で読みたいと思って買った本であること、読んで面白いと思った本であること、専門的にすぎるものは避けて学生の関心が得られそうなものであること、だから、当然、批判を目的にした書評はしない、とした。
僕がこんなに面白がって書いているのだから、世間には多分同じような人がたくさんいるに違いない。当然、そうは思ったが、ほとんど探すこともしてこなかった。そうしたら5月の中旬に「書評ホームページ」の岡本さんから僕の書評の掲載を依頼するメールが来た。僕は即座にOKして、「書評ホームページ」にアクセスしてみた。そうしたら全部で230件ほどの書評が掲載されていて、僕のもすでにいくつか載っていた。開設は1997年7月22日。第1号の書評は『書店員の小出版社ノート』小島清孝著、木犀社、評者は松本功さんである。ここのところ活発にページ探しをしているようで、半月ほどで、100件ほど増えている。検索もできるから、この調子で増えれば、読もうと思っている本、すでに読んで、他人はどう思っているか知りたいと思っている本などが、すぐに見つかるようになるだろうと思う。
このページはおおよそ次のような欄で構成されている。関心のある方はぜひ一度訪ねてみてください。
書評リンク/出版社INDEX/新刊情報/書評キママガジン/
本の会議室(準備中)/書店リスト/コラム
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