1998年11月11日水曜日

元気の出るメール


  • ホームページ開設2周年の文章で「アクセス数の増加とは対照的に大学生からのメールが少なくなった」と書いたら、続けていくつかのメールがやってきた。
  • まず、以前に「書評ホームページ」をやってらした岡本真さん。彼は現在、メール マガジン"Academic Resource Guide"を編集・発行していて、ぼくの書いた「ホームページ公開2周年」をそこに再録したいということだった。
    「珈琲をもう一杯」公開2周年にあわせて著されたこのお原稿は、「広がりが同時に薄さを引き起こしているのでは」というお言葉に示されているように、見事なまでにインターネットの学術的な利用の現状を鋭く衝いているのではないかと思います(この思いは、一年前に先生が公された「ホームページ公開1年」を併読すると、一層強まります)。
  • ちょっと誉められすぎで「WWW上の学術的なリソースを紹介・批評」といった趣旨のWeb Magazineに載せてもらうのはくすぐったい感じがするが、彼の志には最初から共感しているので、もちろん承諾した。
  • 一度メールを送ってくれたことがあるHさんからも次のようなうれしい感想がきた。彼は大学4年生だが、来年から大学院でアメリカ地域(現代)研究をやることになったそうだ。
    卒論を『Bob Dylan in the 60s`』(仮題)として書いている私は、以前から先生の著作はいくつか読ませていただいていたのですが、インターネットを本格的にやるようになってから、このページは非常に参考になる部分が多いのでよく見にきています。今回は、このページの参考文献のリストを見まして、素晴らしいページだと改めて思ったので、思わずメールを書いてしまいました。今後もしばしばこのページを見にくると思います。
  • 以前に紹介したことがあるG君も久しぶりにメールをくれた。彼は同志社から中大に移ったが、テーマは同じ山田村をフィールドにしたコンピュータ文化論だ。彼は、表面ばかりで中身のお粗末なコンピュータ文化の現状について学会や大学、マスコミ等々をあげて批判していた。
    マスコミ自身がネットの世界に疎いというのは僕も感じています。富山で、山田村や県全体の情報化事業の推進を報道しているのは北日本新聞という北陸の地方紙なのですが、メールすら使えない(気軽に使える環境でない)記者がいる事に多少の驚きを覚えます。
  • その他卒論の相談が数件、それに久しぶりの卒業生からも何通か。あらためて、多くの人に読まれていることを実感した。このHPの映画の題名リストのデータを作った平川さんからは次のような近況が届いた。なかなかおもしろいことをやっている、と思ったら、ぼくまで楽しくなってきた。
    私は、いまCS実験放送のプロジェクトのスタッフになっています。これは何かと申しますと、将来的に聾唖者や失聴者にむけ、専用のCS番組を作ろうという全日本聾唖連盟の指揮のもと取り組まれているプロジェクトです。健聴者には実感しにくいことですが、聾唖の人達は映像からリアルタイムの情報を欲しています。ニュースを見ればいいじゃん、といっても彼らにとって現在の民放ニュース番組は口ぱくぱくで、どんな情報を流しているのか理解できない映像でしかないのです。とにかく字幕を、手話を充実させた番組がもとめられています。
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    unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。