1999年7月15日木曜日

ゴールと同時にギックリ腰、前期を振り返って

 

sinkansen1.jpeg・3月末からはじまった新しい学校へのお勤め。新幹線で京都と東京のあいだをざっと15往復。やっと無事に勤め終わったなと思った7日、張りつめていた気持ちが緩んだのか、東京に着いて大学へ行く途中で、ちょっとかがんだ瞬間に腰に電気が走ってしまった。癖になっているギックリ腰の再発。軽かったため、その日は何とかこなしたが、翌日は腰が「く」の字になって、歩くこともままならない。翌々日によちよち歩きのようにして、何とか京都に帰ってきた。で、かかりつけのカイロプラクティックに直行。ほっとしたが、やれやれ、それにしても長い3カ月半だった。

sinkansen2.jpeg・新幹線通勤は、以前にも書いたように、はじめはおもしろかった。意外と集中できる小さな書斎という感じで、車窓の景色にはあまり関心がなかったが、それでも、土だけの畑が田んぼになって、やがて緑の絨毯になった。帰りに何度か見た夕焼け、晴れた日の朝の富士山。何度も見られなかったけど、今年の富士山は早くから雪が少なかった。こういう年は猛暑で暖冬になるのだと聞いたことがあるが、本当なのだろうか。それにしても5月末から6月にかけての修学旅行生の大群にはまいった。自由席が一杯で指定席に逃げても、名古屋ではまた席を変えなければならない。大学に着いたらぐったりして眠くなることも何度かあった。

sinkansen3.jpeg・新幹線はトンネルの壁が落ちる事故で安全性が批判されている。手抜き工事は確かに問題だが、僕はその正確さにあらためて感心してしまった。300・近いスピードの列車が5分間隔で走るのに、6分の遅れが一度だけだったのである。おかげで授業に遅れるといったことも一度もなかった。もちろん僕も、最後の授業を除いて一度も休講をしなかった。この勤勉さは、JR同様、誇っていいとは思うが、手抜きをしなかったかと振り返ると自己反省の気持ちがないわけではない。もっとも、ゼミのあり方や学生の気質がわからなかったし、大学院も新設だったから、手探り状態だった。

log3.jpeg・大学については前回書いたから学生について少しだけ触れておこう。第一はおとなしいこと。それに勉強熱心な者も結構いる。2年生の槌矢さんのHPを見ればわかるとおり、レポートに追われて遊びにも行けないみたいだから、先生もまじめなのかもしれない。どちらかといえば、不真面目さの効用みたいなものを暗黙の前提にしていた追手門の雰囲気とは、そのあたりがちょっと違うなと思った。もっとも、大学院の学生には「不真面目さ」や「遊び」をそそのかすわけにはいかない。正直言って、修論までの道のりはなかなか険しいと言わざるをえない。夏休みに図書館にこもって勉強してくれたらいいな、と思うのだが、どうだろう。

log1.jpeg・来年から河口湖に住むことに決めて、家探しをしていたが、7月のはじめに写真のログ・ハウスを購入した。京都→東京→河口湖→京都と移動したこともあって、あわただしく動き回った週もあったから、ぎっくり腰はそのせいかもしれない。しかし、おかげでこの夏から避暑生活が楽しめることになった。今週からさっそく暮らしはじめるが、東京はともかく関西の暑さは梅雨明け前だというのに、もう相当なものだから、たぶん生き返るような気分に浸ることができるだろうと思う。もっとも、ここへ行くには車で高速道路を5時間ほど走らなければならないから、かえって疲れがたまってしまうかもしれない。

log2.jpeg・僕は今まで家を買ったことがなかったから、不動産屋さんとの交渉や、物件の確認、税金やさまざまな手続きなど、何でも初めての体験だった。はじめは土地を買って家を建てようと思って設計などもしてみたが、これがなかなかおもしろかった。とはいえ、リードしたのはもっぱら僕のパートナーの方で、彼女は不動産屋や住宅メーカーは、もちろん、山梨県の自治体や、住んでいる人たちが出すさまざまなHPを見て、そこにメールを送って、情報を取ったり、交渉をしたりした。で、結局、予算の都合や、程々の物件が見つかったこともあって、築9年の中古を買うことにした。
・家は赤松林の中にあって近くにはペンションがたくさんある。人里離れた寂しい場所というわけではないが、近くに自動販売機はないし、コンビニにも歩いたら15分以上かかってしまう。トウモロコシにトマトやキュウリ、それにはじめてみたこんにゃく。車がなければ不便なところだが、森のざわめきや川のせせらぎが子守歌になる静かな場所である。というと、ロマンチックに聞こえるかもしれないが、雑草が生い茂っているから、草刈りに精を出さなければいけないし、冬場にそなえて薪割りもしなければならない。それにログ・ハウスはメンテが難しく、しょっちゅう塗装もしなければならないようだ。ギックリ腰などといってはいられないところに住もうというのである。

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