2000年2月16日水曜日

インターネット・ビジネスって何?

 

  • 「Yahoo Japan」の株が1億円を超えたと聞いてびっくりした。株は買ったことがないからわからないが、もともとは500円か1000円のもので、公開時でも数百万円だったのではないだろうか。新聞ではバブル値だと批評されているが、それどころではない数字だと思う。Yahooはインターネットをやる人にとってはなじみがあっても、誰もが知っている名前ではないし、年商だってまだまだ小さなものだ。
  • 僕はHPを3年前にYahooに登録した。その時「社会学」の欄に載っていたサイトは5つほどで検索ページとして役にたつようなものではなかった。少しずつ増えて、最近では「社会学」が18項目に細分化されて、ぼくのHPが載っている「メディアと情報」には35ほどが紹介されている。にぎやかになり始めたとは思うが、それが億単位の株価として評価されるとはとても考えられない。一瞬買っとけばよかったな、と思ったが、公開時に買う気になるはずもない状況だったのも間違いない。
  • こんなに評価されるのは、インターネットが将来のビジネスとして期待されているかららしい。その象徴としてのYahooなのである。確かにアメリカでは、スーパーやデパートが危機感を持つほどに盛んになり始めているようだ。実際僕は3年ほど前から洋書やCDはAmazon. comで買っている。今はそれだけだが、パソコンや家電製品など、どこで買っても同じメーカー品の購入は、わざわざ量販店に出向くよりは便利かもしれない。あるいは、商品カタログで好みのものが探せるということであれば、何かを探して世界中のサイトをネット・ショッピングといったこともやるだろう。
  • それによって、現実の世界から店がなくなっていくとしたら、それはデパートやスーパー・マーケットの出現時以上に大きな変化になるに違いない。けれども日本では、まだまだひよこはもちろんタマゴの状態ですらない。飛行機のチケットをインターネットで予約すれば何%か安くなるサービスが始まるらしいが、これも将来を見越した目玉サービスにすぎない。DMは確かにうんざりするほど増えているが、僕のところに来るものの半分以上はアメリカからで、内容も大半はお金儲けの誘いやHサイトからといったものが多い。
  • 先日アスキーが作っている「e-sekai」というサイトからリンク許可を求めるメールが来た。オープンしたのは1999年9月で内容は次のようなものである。
    (株)アスキーイーシーが提供するサイト「e-sekai」とは、「www検索」「コンテンツ」「オンラインショッピング」などを提供する統合ポータルサイトを目指すものです。 「コンテンツ」部分は、「パソコン」「本」「音楽」「クルマ」「映画」「スポーツ」「ホビー」「旅行」など、チャンネルと呼ばれるカテゴリーに分かれており、そのチャンネル内には、「厳選ホームページ」というチャンネルテーマに即した定番Webページのリンク集があります。今回のリンクのお願いは、その「厳選HP」コーナーからのリンクです。
  • このメールには英文もあって、なぜかそっちだけにオンライン・ショッピングの項目がすでに100万件を超えていることや、来春までには1日100万件のアクセス数を目指していることが書いてあった。「Yahoo Japan」を超える検索サイトを作り上げようというなら日本語でももっと高らかに宣言したらいいのにと思ったが、日本人的な反応を気にしたのだろうか。とは言え、僕はアスキーが出す雑誌は、毎月「Mac Power」を買っていて、何かと便利に講読しているから、断らないことにした。
  • オンライン・ショッピングにはこのような検索サイトの充実は欠かせない。何より信用性の基準になるページになって欲しいと思う。詐欺まがいの勧誘やいかがわしい誘惑はもちろんだが、現実に人と対面し、商品に触れることのないビジネスには、カードによる引き落としということも含めて、確実さが求められてくる。
  • それにしても、このような動きをするのがなぜ、雑誌社なんだろうかと思う。大手のデパートやスーパーは何をしているのだろうか?コンビニをオンライン・ショッピングの新しい発信基地にといったプランはあるようだが、うかうかしていると恐竜のようにあっという間に絶滅してしまうかもしれない。もう一つ気に入らないのは、いつまでたっても安くならない接続料金。テレビを見るのと同じ感覚で使えるようにならなければ、ゆっくりネット・ショッピングなどという気にはならないはずで、NTTは将来のビッグ・ビジネスの可能性を妨げていることに気がつかないのだろうか。
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    unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。