2001年1月1日月曜日

新世紀に思うこと


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・明けましておめでとうございます。いよいよ21世紀の始まりです。と言って、世紀が変わったという実感は、まだほとんどありません。いつもながらの年明けです。 ・しかし、昨年は20世紀の締めくくりと、自分が生きてきた半世紀をふりかえる作業をして、一冊の本にまとめることができました。引っ越しをして新しい生活を始めたのが2000年だったこともふくめて、自分のなかでは人生に一区切りをつけたという感じはしています。 ・もう若くはありませんから、時代の先端につきあうのも少し距離を置いてと思っていますし、森の生活をもっともっと楽しみたいという気もあります。そんなことを書いていると、「世捨て人」にならないで、とご心配下さる方もありますが、なりたくても、大学でいろいろ仕事をさせられていて、俗世のしがらみから抜け出すことはできないのです。 ・大学院の博士課程が始まりますから、博士論文の指導をしなければなりません。学部の受験生は年々減少しています。入試委員に選ばれてしまったので、その対応などにもつきあわされそうです。関西の大学よりはのんびりしていますが、これからの10年が大学の存亡をかけた時期であることはまちがいないのです。失業者にならないためにも、まるっきり知らん顔というわけにもいかないでしょう。 ・河口湖は真冬です。人影はほとんどありません。しかし、雪をかぶった富士山は毎日顔を見せていますし、風のない日には逆さ富士も映ります。道は所々凍っていますが、訪れるには今が一番いい季節であることは間違いありません。行楽客というのはなぜ、わざわざ込み合う季節に集中するのか、という疑問は、たぶん社会学的な想像力を働かせるにはいいテーマだろうと思います。それはもちろん、大都市ばかりに人が集中するのはなぜ、という問いかけに重なります。 ・今年からは、また、「生活スタイル」をテーマにしばらく考えてみようかと考えています。皆様、このHPを今年もごひいきください。また『アイデンティティの音楽』(世界思想社)もよろしくお願いします。

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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。