2001年12月10日月曜日

卒論、修論ただいま追いこみ中!!

 

  • 例年の年中行事である卒論、修論の季節がやってきた。おもしろくなるか、しんどくなるかは学生次第。当然おもしろくしようと、学生たちにはだいぶ前からハッパをかけてきたのだが、今年の動きは、遅くて鈍い。当然、こちらにとってはイライラの原因になる。で、ぎっくり腰である。
  • ぼくは疲れやストレスがたまると、それが胃や腰に出る癖がある。もう10年以上もつづいている悪癖だが、今年もやっぱり出た。去年は1年の仕事が済んで、引っ越しの準備をしていた2月だったし、一昨年は遠距離通勤でくたびれた夏休み直前のことだった。からだは本当に正直だ。
  • もっとも、学生のせいばかりではない。大学を移って3年目だというのに、本当に任される(押しつけられる)仕事が多い。新参者に押しつけようとするのか、ほかに適任者がいないのか。その仕事が11月になってどっと重なった。入試委員、メディア委員、オリエンテーション・キャンプ実行委員、定員活用委員(新学科を作るのか作らないのかを決める)、大学院運営委員、それに人事の選考委員である。こんな大事な仕事を、内情をよく知らない者に任せていいのだろうかと思う。逆に言えば、あまり首を突っ込みたくない仕事ばかりでもあるのだが………
  • そんな会議の連続の合間に、ゼミや院の学生の論文のことを気にかける。せっつかなくてはもってこない学生ばかりだと、イライラするのは無理もないことだと我ながら思う。もっと余裕を持って楽しくやりたい。やらせて欲しい。そういう思いを学生たちはわかってくれない。そんな気持ちがついつい学生にぶつけられる。だから逆効果になって、やる気を起こさせるのではなく、萎縮させることになる。悪循環は避けたいのだが、なかなかうまくはいかない。
  • 去年の学部ゼミの卒論集は『意外とイイ』だった。熱心な学生が数人にて、夢中になっている学生と話をするのが楽しかった。もちろんそうではない学生もたくさんいたが、これはと思う論文は数本出れば十分である。今年の学生たちと卒論集の題名の話をしたときに、『意外とイイ』がプレッシャーになっていることに気がついた。例によってぼくは意地悪に、題名は『今年はダメ』『なぁーんだ期待はずれ』かな、などと言った。学生たちからは、「誰にも見て欲しくないから『有害図書』にしよう」といった意見も出た。「有害なものが書けたらたいしたもんだ。だけど、君らの書くものは残念ながら『人畜無害』。毒にも薬にもならない」とぼくがつっこむと、「ワー、ひどい」といったが、「ヨーし、いいもの書くぞ」という声は聞こえてこなかった。それどころか、論文のことなどそっちのけで、卒論集を出さないようにするにはどうしたらいいか、とか、学部の先生たちに見せないようにする工夫ばかりを考えはじめたから、これはあかん、今年はダメかとあきらめかけた。
  • もっとも、豊作と不作は隔年でやってくる。だから今年はだめでも来年に期待すればいい。そう思えばいいのだが、実は来年の学生、つまり3年生は、今年よりももっと消極的で、ゼミも活発ではない。このままではじり貧の沈滞化がやってくる。だから、今年の学生にも、やっぱり本気になってもらわなければならない。「『ノツボ』にはまったと思って、懸命にもがけ」。提出は今日(12月10日)から14日まで。悪あがきかもしれないが、ぼくはまだ、最後の大化けに期待している。
  • 17日のコンパは楽しくやりたいものですね。みなさん!!!
  • 実は悩みの種は大学院の方が大きい。去年は一人で、しかも優等生だったから、ほとんど何の苦労もなかったのだが、今年は留年生を含めて4人。だいたいでき上がりつつあるのが2人。遅々として進まないのが一人。出すと言い張ってはいるが、まったく顔を見せないのが一人。冬休みには、疲れをとってのんびりしたいのだが、それをさせてもらえるかどうかは、まさにこの2人にかかっている。もっとも、休みに入ったら、泣き言を言われても、学校に出ていくことなどするつもりはない。
  • 学部の卒論集は1月から編集作業に入る予定。大学生協に印刷を頼むから、順調にいけば2月の後半にはできるはず。そのころに論文の紹介とぼくのコメントをこのHPでも紹介するつもりだ。
  • 乞うご期待!
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    unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。