2003年2月10日月曜日

ネットで買い物

インターネットで買い物をすることが当たり前になった。最初はAmazon comでアメリカからの荷物(書籍)の到着を待ったから、着くかどうか心配だった。値段の安い船便を使ったためだが、それでも書店を通して注文するのよりは数倍も早く届いた。おまけに値段は嘘のように安い。洋書の取次店にとっては屋台骨を揺さぶられるような流通革命だったが、逆に言えば、あまりにもマージンを取りすぎていたのだから、さほど同情もしなかった。


Amazon comが日本に支社を作ってからは、洋書も国内での買い物になって、早いものは数日で届くようになった。大きな書店などにはめったに行く機会がない僕には、これはもうなくてはならないショッピングの場だ。家に届けてくれるのはいつも同じ人で、雨の日でも雪の日でも配達してくれる。この前も雪が20cmも積もっているのにやってきた。「雪が止んでからでもいいですよ」と言ったが、来た荷物は即配達。便利さとスピードがネット販売のメリットならば、そういうわけにもいかないのが仕事の厳しさなのである。


ネット販売の魅力はスピードだけではない。たとえば神田の本屋街を何軒も回ってやっとみつけられるような本を簡単に探し出せたりする。あるいは秋葉原に行かなくても、パソコンの部品も調達できる。しかも、値段の安いところを探すのも簡単だ。そんなふうにして、ここのところよく買い物をするようになった。PDAはPalmのカラーにしたし、その後も携帯との接続機器やメモリー・カードを買い足した。研究室に必要だと思っていた空気清浄機もネットで探して、一番評判がよくて値段の安いものを安い店で買った。


今年は特に雪が多くて寒いから、外に出るときには防寒の準備が必要だ。たとえば防寒の長靴は近くのホームセンターで買っていたのだが、一冬履くと穴があいてしまう。チェーンソウや斧を使うことが多いから、どうしても傷つけてしまうのだ。それに寒い日にはやっぱり足の指先が冷たくなる。もっと丈夫で暖かいものがほしい。そう思っていたらカナダにBaffinというメーカーがあることを知った。通販のカタログにあったのだが、ネットで検索すると国内ではサイズにあうものは売り切れだった。そこで、カナダのメーカーのサイトに行くと、種類の多いのにびっくり。マイナス20度から100度まで寒さに合わせて何種類もある。形もいろいろだ。一番シンプルな長靴だけと思っていたのだが、ついつい半ブーツも注文してしまった。


届いたのは10日後。足に合わなかったらどうしようかと心配だったが、履いてみるとぴったり。ラフな梱包だったが、中にはサイズが合わなかったら送り返してくれれば別のものを届けると書いてあった。そういうケースも多いせいだろうが、なかなか良心的だ。体に合うか合わないか、品質は大丈夫か。これはネット販売の弱点だから、ケアをきちっとしなければ商売は成り立たないのかもしれない。


そのBaffinの長靴だが、なるほど暖かいし頑丈だ。その分ちょっと重いが、雪の中に何時間いても暖かい。半ブーツも暖かい。試しに履いて車を運転して東京まで行ってみた。さすがに東京では物々しい感じがしたし、暖かいというより暑かった。
ネットで買い物をすると在庫があるかどうか、金額がいくらになるか、発送はいつか、問い合わせ先はどこかなど頻繁にメールが届く。Baffinのブーツは最初、サイズがないから別のサイズにするか別の商品、あるいはキャンセルしてほしいというメールが入って、どうしようかと思っていたら、数時間後に倉庫に一足だけ見つかったというメールがまたやってきた。在庫を一生懸命さがした様子が想像できておもしろかった。


ところで先週書いた除雪機だが、ホンダのを買ってしまった。これもネットで家の近くの取扱店を調べて、そこに出かけていったのだ。除雪機はもうシーズンの終わりで在庫はほとんどないのだが、たまたま試運転して返品された機械があって、少し安くしてくれるという。前の購入者はもうちょっと大きなものに買い換えたのだ。除雪機は毎年8月ぐらいから予約を受けつけて販売する商品で、新品で注文してもすぐに手にはいるかどうかわからないという。今年はどこも雪が多いから生産が間に合わないほど売れているらしい。富士吉田や河口湖周辺でも、もう十数台売れているようだ。


付近の残雪で試して見たのだが、雪は勢いよく10mほども飛ぶ。なかなかおもしろい。そうなるとげんきんなもので、雪が待ち遠しい。30でも40cmでも降ってみろという気持だが、このまま暖かくなって雪解けなんていうのがオチなのかもしれない。しかし、使うことがあったら、写真館ででもじっくり紹介するつもりだ。

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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。