2003年9月29日月曜日

おかしな天気


forest28-1.jpeg・後期は18日からはじまったが、13-15日の3日間院の集中講義があって、僕の夏休みは1週間短かった。12名ほどの学生が集まり、「感情とコミュニケーション」をテーマに話をした。課題図書を決めて報告してもらったのだが、社会人が多いせいで、自分の問題に引きよせて発表をする学生が多かった。おもしろかったが、現役の学生との格差が年々広がっていて、これは何とかしなければいけない状況になったと強く感じた。目的意識の有無はもちろんだが、基礎的な文献についての知識も現役の学生は全然かなわない。
・ところで、集中をやった3日間、東京の気温は連日33-34度。この夏にもなかった暑さで、僕は東京に泊まらずに涼を求めて河口湖に毎日帰った。おかげで、寝不足と前回書いた頭痛に悩まされたが、集中講義は楽しい時間だった。学生にとってもたぶん有意義だったろうと思う。
・ところが、大学がはじまるとすぐに、気温が一気に10度以上も下がった。東京でも20度以下の日があったし、河口湖では最低気温が6度にまで下がるようになった。夜はもちろん、昼間も灯油ストーブをつけはじめている。先週まで汗をかいていたのに今度は震えている。今年の季節は本当におかしい。めちゃくちゃだ。
・そのせいか、植えた朝顔がまだ花を咲かせている。コスモスはあちこちで咲いているし、ススキの穂もいっぱいで、栗の木も実をつけはじめている。植物の季節はおおむね秋なのだが、夏の名残も消えていない。外に出しておいた観葉植物を慌てて家の中に入れた。こんな気温だとぼちぼち紅葉もはじまるかもしれない。もっとも、また突然暑くなったりするかもしれないから、先のことはわからない。

forest28-2.jpeg・生ゴミを埋めるために、朝寒いのに薄着で庭に出た。で、スコップで土をすくおうした瞬間にぎっくり腰になった。暑い、寒いの急変に耐えられなかったのか、急に忙しくなったせいか、またやってしまった。ちょうど半年ぶりで、歩くのや坐るのはもちろん、寝ているのもままならない。とにかくじっとして3日間辛抱すること。何度もやって身につけた教訓である。
・ちょうど、たまった仕事がたくさんある。学会の査読が3本。10月はじめには結果を出さなければならない。分厚い本の書評の依頼も来た。「肉体論」の原稿も最後にもうちょっと書き加えなければならない。日本社会学会(10月12- 13日:中央大学)の部会の司会も頼まれたから、送られてきた発表の要旨を読んでおかなければならない。何しろ発表者は7名で司会はひとりなのだ。報告者が激増しているせいだと思うが、こんな過重な労働を強いたのではだれも引き受けうけなくなってしまう。僕ももう次回からは絶対、断ることにする。というより、今回も断ればよかったと大反省しているところだ。何年か前にも苦労してこりごりしていたのだが、ぜひ引き受けてほしいという文面に迷いが出てしまった。

・本当は、学部のゼミの学生の卒論や大学院の修士に博士論文が手もとにたくさんあるはずだった。それがまだほとんど来ていない。やる気がないのか、力がないのか、それとも指導が悪いのか。これから年末に近づくにつれて、イライラのつのる日々が続きそうで、そのためにも、腰はしっかりなおしておかなければと思っている。
・日が早く暮れるようになってわが家のムササビの出勤時間も早くなった。夜7時頃になると、屋根をコトコト走り回る。で朝の6時頃にまたコトコトさせて帰宅。そのほかに、去年何度かみかけたヒメネズミが今年は頻繁に家の中を走るようになった。どこからかやってきて、リビングの隅を駆け抜けて一目散に台所にむかう。これも夜の9時前後で、こちらはどこかの宿からわが家への出勤だ。乾物類はきちっとしまってあるから食べるものはないはずなのだが、何か目当てのものがあるのだろうか。灰色で小さくてかわいいのだが、見つけるとやっぱり、追いかけて、バタバタ音をさせたり猫の鳴き声をしたりして脅したくなってしまう。リスが来たなら餌を用意してあげるはずで、それほど変わらないのにネズミは敵視してしまう。考えればおかしな話だ。

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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。