2005年3月9日水曜日

ハワイからのメール


2月の末から1週間ほどハワイに出かけてきた。息子夫婦からのプレゼントだが、こちらも母親の喜寿の祝いにと両親をともなっての旅行だった。本当はハワイから更新のつもりでわざわざPower bookをもっていったのだが、うまくはいかなかった。

今回のメインは「キラウエア火山」。オアフ島ではなくハワイ島にある。その火口にあるヴォルケーノ・ハウスに2泊した。右の写真はそこの庭から写した火口の一部である。もうすでに噴火はしていないが、ところどころから湯気が上がっていて、圧倒される風景だった。

ハワイ島はいくつもの火山が集合して一つの島になっている。キラウエア火山の西にはなだらかなマウナロアがあって、その頂には雪が見える。とてもそうは見えないのだが、富士山よりも高く、標高は4000メートルを超える。もっとも、宿舎のある火口自体が海抜1200mもある。山の気候は変わりやすい。晴れたかと思うと雨。だからしょっちゅう虹が架かる。虹の向こうにマウナロア。


 

ハワイ島に出かけた理由の一つは、パートナーの知人を訪ねることだった。陶芸家のロンさんだが、彼はもともとは地質学を専攻していてキラウエアの博物館でも働いていたことがある。その彼に一日中火口から海岸まで案内してもらった。ガイドというよりはレクチャーを受けながらの見物で、ずいぶんいろいろなことを教えてもらった。おまけに昼時になったら、彼のバッグからスパム・ムスビが出てきてまたビックリ。ついでに、彼の工房によって、名産のコナ珈琲までごちそうになった。本当に親切で、お礼を言うと、「これがハワイ人のやり方」とおっしゃった。

ところでスパムとは豚のソーセージの缶詰のことで、おむすびはそれを挟んで海苔で巻いたものだ。おいしかったが、名前が気になった「スパム」といえば「スパム・メール」。なんで同じ名前なのか。さっそく帰って調べると、語源はやっぱり缶詰らしい。詳細を知りたければ「spam考古学」がいい。
ハワイ島で一番大きな町はヒロという。ホノルルから飛行機を乗り継いで、ここからレンタカーで移動した。久しぶりの右側通行、左ハンドルのアメ車もすぐに慣れた。島の南半分を走ってコナで返却。溶岩ばかりの荒れ地の島だが、コーヒー、ナッツ、果物などが豊富にとれる。日系人の多さを改めて実感した。家の雰囲気や商店の看板に、何とも言えず昔懐かしさがあった。
ハワイ諸島はプレートの割れ目の上に乗っている。だから噴火してできた島が少しずつ東に移動して、次々と島が生まれた。実は今一番活動しているのはハワイ島ではない。その西に新しい火山ができていてロイヒ火山と言う。次々と生まれているが、またそれらはいつかは海底に消えてもいくようだ。海山はカムチャッカ半島にまで届いている。
そのハワイ諸島の一番東にはニイハウ島がある。イギリス人が個人で所有する島でネイティブのハワイアンだけが住む。TBSの番組で見たことがあったから、飛行機からきれいに見えた時はうれしかった。

最後に、アメリカの入国管理の厳しさについて。ホノルルに到着したときより、ヒロに向かう便の搭乗手続で、執拗なボディ・チェックを受けた。もちろん、外国人に限ってのことである。これでは、迂闊にアメリカ国内を移動することなどできない。 

日時:2005年3月9日

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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。