2005年6月7日火曜日

ちょっとのんびり

 

今年は週2回の出校だから、1日減っただけなのだが、それでも、家にいる時間は多くなった。完全休暇でないから、どこか中途半端だが、忙しくてできなかった乱読、あるいは落ち着いて大著を熟読、それとも原書に取り組んでみようか、という気にはなっている。
そのためというのではないのだが、ハンモックを買ってバルコニーに吊した。ホームセンターでわずか2980円。いささか頼りない感じがするが、寝心地は悪くない。で、晴れた日の午後は、本とたばこと珈琲をもってゆらゆらすることにした。しかし、やっぱりまだ寒い。20度を越える日は少ないから、1時間もいると体の芯まで冷たくなる。そうすると、やることはやっぱり、薪割りと焚き火、あるいは薫製ということになる。実際、本を読むよりずっと楽しいのである。

連休中に院生たちが、陶芸の体験教室に来た。誘ったわけではないが、来るならと、新入生の武田君の歓迎会、『<実践>ポピュラー文化を学ぶ人のために』の出版パーティもかねて、焚き火でバーベキューをした。薪割りにカヤックなども一通り体験してもらったが、朝起きてみると、一人ハンモックで寝ているのがいてビックリした。寝袋にくるまっていたとはいえ、明け方は4,5度になったから、かなり寒かっただろうと思う。だれかのイビキにうんざりして逃げたのかもしれない。たばこがなくなって、枯れ草を集めて吸った人がいるらしい。曖昧な言い方をするのは、僕はさっさと寝てしまったからだ。で、陶器のできあがりはというと、ご覧の通りである。→(作品)奇妙なもの、不格好なものを探せばすぐわかるはずだ。

家の周りはすっかり緑に模様がえして、蕗の最盛期を迎えた。時折、採ってよそに持って行く。あるいはよそから採りに来る。そうすると、しばらくすると、伽羅蕗になって帰ってくる。「薄味にしてね」などと注文がつけられるのも、豊富にあればこそで、スーパーに行くと、ほんの一握りの束で売っている。そのくらいの量なら、10分もあれば採れてしまう。ミョウガの芽がやっと出はじめたが、これが食べられるようになるのは8月。栗の木も花を咲かせている。もちろん、収穫はずっと先である。もうすぐなのは、桑の実とラズベリ、それに去年植えたブルベリ。サラダのなかに赤や黄、紫の実を入れて食べる。

農鳥は形を変えながら、ほとんど消えた。気にしてみていると、その姿がさまざまにみえてくるから不思議だ。鳳凰、白鳥、カモ、あるいはひよこ、ブーメランにみえる時もあった。今度は秋から冬にかけて、徐々に形を表してくる時期が楽しみだ。形に名を与えて創造する楽しみは、雲にもある。御坂山系からわき出してくる雲、富士山にかかる傘雲。瞬時に姿を変えていくから、一瞬感じられる形がおもしろい。いろいろな動物、人の顔と、ぼんやり見ていて飽きることがない。飽きないといえば、生き物の生の営み。雄は雌の争奪戦に必死だ。
 日時:2005年6月7日

 

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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。