2006年1月24日火曜日

やっと雪

 

forest49-2.jpg・ものすごく寒い冬。ところが雪がほとんど降らない冬。今年はこのまま雪かき機も使わずじまいかと思っていたら、やっと降った。15cmほどでたいしたことはないが、それでも一面の銀世界は懐かしい。冬にはこの景色を眺めなければとさっそく、まだ止まないうちから雪かきを始めた。飛ばしがいのあるほどの量ではないが、久しぶりの感触で精出したせいか、両腕がなまって震えてしまった。
・もっともこの雪は茨城の水戸あたりでは数十年ぶりの大雪だったらしい。東京でも都心で9cmというからかなりのものだろう。転んでけがした人も数百人というから、キレイだと言ってばかりはいられない。東北や新潟の雪のことを考えたら、顰蹙ものだろう。
・とにかく今年の冬の天気はままならない。河口湖では零下10度の日が数日続いて湖面が全面結氷した。山中湖ではワカサギ釣りができるほどの厚さになって、数年ぶりに解禁ということになった。ところが、そのニュースが出た翌日から気温が急上昇して温かい春先のような雨。気温が12度まで上がったから、氷はあっという間に溶けてしまった。で、湖上のワカサギ釣りは延期。今年の天気はまったく意地が悪い。とは言え、暖かい雨でも、富士山にはたっぷり雪が積もった。今年は富士山に雪がないという話題も、テレビでくり返し放送されていて、「農鳥」の頭がかすかに白いといった程度でしかなかった。寒すぎると富士山には雪が積もらない、ということを発見した。そういえば、一年間で富士山が一番白くなるのは春先なのである。

 

forest49-3.jpg・天気の意地の悪さといえばもう一つ。河口湖では1月から2月のはじめにかけて土日に花火をやる。寒中花火で客が少ない冬のイベントとして定着させようとしているのだが、14日はどしゃ降りの雨で21日は雪だった。天気が悪いと花火は煙しか見えないからどうしようもない。このときばかりはからっと晴れて天の川がくっきりみえるような天気が望ましいのだが、今のところそんな日は平日ばかりで週末にはほとんどない。晴れて気温が下がった日は夕焼けもキレイだ。仕事からの帰りがけに遭遇して、思わず車を止めてシャッターを切った。あと10分ほど早かったら赤富士だったかも、と思ったら残念な気がしたが、それでも見とれるような風景だった。

・こんなことを夜中に書いて朝起きたら、新聞に香内三郎さんの訃報を知らせる記事が載っていた。何も聞いていなかったのでびっくりしたが、まだ74歳、北村日出夫さんにつづいて、また親しくしていた先生が亡くなってしまった。香内さんは去年『「読者」の誕生』(晶文社)を出され、その出版パーティなどもあって、お元気だと思っていたところなので信じられない気がしている。続編も執筆されていて、その変わらぬ姿勢に敬服するばかりだった。たぶん、まだまだ書きたいことがあったのだろうと思う。

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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。