・夏の間も、一枚のCDも買わなかった。だから、このコラムで紹介する CDもないのだが、Amazonで探しても、気になるものは何もない。ビートルズのリマスター盤が話題になったり、マイケル・ジャクソンが相変わらず売れていたりといった状況は、音楽の夏枯れそのものを象徴しているように思えてしまう。もうCDも溢れるほどあって、毎日聴くものに困ることもないのだが、新しいものがないと、何となく物足りない。
・ジェフ・ベックとエリック・クラプトンが2月に日本で競演をした。それにあわせてNHKが放送したジェフ・ベックのライブが気に入ったのですぐに購入した。もう60代半ばだというのに昔のままの痩せたからだで、ピックを持たずに演奏する姿に興味を持った。隣でベースを弾いていたのが孫ほども年の違う少女だった。実は、彼のCDは一枚も持っていなかった。レコードもロッド・スチュアートがヴォーカルをやっていた当時の"Truth" (1968)一枚だけだから、懐かしいと言うよりは、はじめてじっくり聴いたという感じだった。その後何枚かCDを買ったのが、最近購入したCDということになる。
・iTunesにGeniusという機能がついて、一つ曲を選ぶと類似したものを集めてくれるようになった。 iPodでは、それを使って作ったリストばかりを聴いている。だから、CDそのものは、買ってしばらくの間だけということになってしまっているのだが、そのCDを何ヶ月も買っていないから、CDをかけないことが普通になってしまった。こんな状態が続くと、音楽をCDで買う習慣も忘れてしまうかもしれないと思ったりもしている。とは言え、まだ一度もiTunes Storeで買ったことはない。
・もっとも、パートナーの工房ではCDがかかっている。しかし、そのCDプレイヤーが壊れて、新しいものを買うことになった。彼女はシンプルで安いのでいいと言ったのだが、僕は前から気になっていたBOSEのWave Music Systemを勧めた。以前に御殿場のアウトレットで聴いて、いい音が出ると思っていたからだ。コンパクトだけど他社の製品に比べると随分高いし、まったく値下げをしない。性能に自信があるのか、薄利多売を嫌っているのかわからないが、Amazon経由で買うことにした。
・注文すると数日で届いた。さっそく工房のロフトにおいて聴いてみたが、確かに音がクリアで低音が効いている。建物(鉄骨、モルタル床)のせいか音が堅い感じがする。置き場所にもよるのだろうと思って、母屋に持ってきて聴いてみた。ある程度ヴォリュームをあげると、室内によく響く気がした。しかし、壁に吊ったBOSEのスピーカーのほうがやっぱりいい。本体にはボタンが一つもない。すべてはリモコン操作だが、ヴォリューム以外に音質を調整する機能は何もない。いい音はこれ以外にないという姿勢だが、場所によって音は随分違うから、聴く者に選択する余地を持たして欲しいと感じた。
・工房の決まった場所で、同じヴォリュームで、作業の邪魔にならない程度に心地よい音楽を鳴らす。そういう意味では、悪くないと思う。
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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。