Bruce Springsteen"The Promise"
Sinead O'Connor"Theology"
Leonard Cohen"Songs From The Road "
Mose Allison "Allison Wonderland: Anthology "
Van Morrison, Mose Allison "Tell Me Something"
・ディランほどではないが、スプリングスティーンのアルバムもすでにたくさん持っている。でも出たらついつい買ってしまう。そんな気でよく確かめもせず注文して、最初に聴いて、その声の若さにびっくりしたのだが、"The Promises"は昔の未発表曲ばかりを集めた2枚組のアルバムで、収録された曲の多くは1975年から8年にかけてのもののようだ。もちろん、中には聴いたことのある曲もいくつかある。パティ・スミスが歌っている'Because The Night'が二人の共作だったとは初耳で、一緒に曲を作るほど親しい関係だったのかと、認識を新たにした。聞きくらべるとアレンジがよく似ているし、演奏時間もほとんど同じだった。
・シニード・オコーナーの"Theology"も2枚組だが、ダブリンとロンドンの二カ所の録音で、それぞれ一曲をのぞいてまったく同じ曲が収録されている。ただし、どの曲もアレンジはまったく違っていて、ダブリンはアコースティック、ロンドンはバンドをバックにしている。僕にはやっぱり、ダブリン盤のほうがいい。題名(神学)から、宗教色が強そうに思えるがどうだろう。
私はあなたのために何か美しいものをつくりたい
そしてあなたからも
あなたに見せるために
あの人たちは哀れな人たちの傷に包帯を巻いている
平和などないときに、意味もなく「平和」という
'Something Beautiful'
・レナード・コーエンもベテランのミュージシャンだ。僕は一枚も持っていなかったが、ライブ盤で評判もよかったから一枚買ってみた。彼はミュージシャンである前に詩人で小説家でもある。ビート詩に関わり、カナダのボブ・ディランとも呼ばれて、ディラン自身とも親交があった。歌も当然、文学的で、社会批評の精神にも溢れている。そんな彼のアルバムを一枚も買わなかったのは、彼の声が好きではなかったからだ。で、改めて聴いたのだが、やっぱり受けつけそうもない。彼の歌は他のミュージシャンにたくさん歌われている。今度は、そんな歌を集めたアルバムでも探してみようかと思う。
・前回紹介したモーゼ・アリソンの若い頃からのベスト・アルバムを購入した。鼻歌のように歌うのは若い頃から一貫しているが、ジャケットの顔と同様にさすがに声は若い。聴きながら、コンサートホールではなく、小さなクラブで、ビールなどを飲みながら、すぐそばでピアノを弾いて歌う様子を思い浮かべた。しかし、50年代から60年代にかけてのイギリスのサブカルチャーを代表する「モッズ」になぜ、どこが気に入られたのかは、よくわからない。残念ながら、このアルバムにはThe Whoがカバーした'Young man blues’は入っていないから、もう少し、彼のアルバムも探してみようかという気になっている。
・もっとも、ヴァン・モリソンとモーゼ・アリソンが共作した"Tell me something"は、二人の良さがうまく出たアルバムになっている。レコーディングは一日で済んでいて、それぞれの曲も一回か二回のセッションで収録されたようだ。全曲がモーゼのオリジナルで、ヴァン・モリソンが望んでつくったアルバムのようだ。彼がジャズの要素を取り入れるようになったのが、モーゼ・アリソンの影響であることがよくわかる。
・それにしてもCDが安くなった。今回紹介したアルバムの多くは二枚組で、いずれも1000円台の値段だった。しかも、いくつかは、 amazon経由でイギリスやドイツから発送され、10日もかからずに届いている。欲しいものは世界中から検索できる。だからついつい買ってしまう。いいことだけどやり過ぎないように。最近の買い方にちょっと反省気味である。
0 件のコメント:
コメントを投稿
unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。