・衆議院の選挙が14日におこなわれます。何のための解散で、争点は何か。よくわからない選挙だと言われています。だから、投票率は低くなって、固定票の多い与党が優位になるだろうと予測されてもいるようです。しかし、何のためも、争点も、これほどはっきりした選挙はないと思います。
・選挙を仕掛けた安倍政権は「アベノミクス」の信を問う選挙だと宣言しています。しかし首相がこの2年の間にやったのは「集団的自衛権」「秘密保護法」「TPP」「消費税増税」「年金の減額」「介護保険制度の改悪」「残業手当の廃止」、「憲法の軽視」、そして「原発再稼働」などたくさんあって、その多くは前回の選挙公約にはなかったのです。ですから、今度の選挙が、その政策全体に対して国民が「イエス」か「ノー」の意思表示をする機会でなくて何なのかと思います。
・「大義がない」「争点がない」選挙だから選挙に行ってもしょうがない。そう考えて棄権する人が多いのかもしれません。争点を明確にしてくれたら選挙に行くといった言い訳も聞こえてきます。しかし、争点は政党やマスコミが作るものではなく、有権者が自ら判断して決めるものではないでしょうか。現在の日本は、政治を他人事にしておけるほど、平和でも平穏でもない状況にあります。その元凶である安倍政権が、批判の多い政策は隠して選挙をして、あと4年の延命を図ろうとしているのが今回の選挙なのです。
・前回の衆議院選挙で自民党が大勝したのは、民主党の他に第三極と呼ばれた小さな新政党が乱立したせいだと分析されています。自民党の投票総数自体は、その前の民主党政権を誕生させた選挙と変わらなかったのです。おそらく、自民党票は、今回もやっぱり同数程度になるでしょうから、対立候補の乱立を避けて一本化すれば、多くの選挙区で逆転現象が起きるかもしれません。実際いくつもの選挙区で、一本化が実現されたようです。であればなおさら、安倍政権を支持しない人たちは棄権ではなく投票に行くべきだと思います。
・僕は雪崩現象が起きて、安倍政権が自滅することを期待しています。アナクロで強権的で情緒不安定な人がまた4年も首相を続けたのでは、この国はどうしようもないところまで落ちてしまうと思うからです。マスコミは彼の提灯持ちに徹するか、仕打ちを恐れて怖々(こわごわ)批判するかの2極に分かれています。ですから、安倍政権がこの2年間でやったことについて、正面から批判的な論陣を張る新聞社はほとんどないようです。テレビ局はもっと弱腰ですが、自民党からは「中立公正に徹せよ」という要請が各局に押しつけられたと報じられました。「中立公正」が政権批判をするなという意味の「ダブルスピーク(二重語法)」であることは言うまでもないでしょう。
・もうひとつ、衆議院選挙時には、同時に最高裁裁判官の国民審査がおこなわれます。罷免したい人に×をつけるのですが、いったい誰が罷免すべき人なのか、よくわからないのが多くの人にとっての感想だろうと思います、しかし、今回はこれも違うようです。日本の選挙の現状は衆参共に一票の格差を理由に「違憲状態」という判決が続いています。その最高裁での裁定が11月26日にやはり「違憲状態」との判断を下しました。しかし、裁判官の中で、より明確に「違憲」で選挙は無効だと宣言した人が2人いたようです。
・違憲であることを訴えて選挙をしてきた弁護士グループが、国民審査でその2人以外の裁判官に×をつけるよう主張しています。違憲と言ったのは山本庸幸と鬼丸かおるの両裁判官です。この二人には何もつけず、残りにxをつけるという要請で、僕はそれを実行するつもりです。
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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。