2015年5月11日月曜日

野茂から20年のMLB

・野茂がメジャー・リーグのマウンドに立ってから20年が過ぎた。彼は2008年まで現役を続け、メジャーで318試合に先発して123勝(12年間)をあげたが、僕はその多くの試合をテレビで見てきた。彼が投げていた時期ほどに熱中することはなくなったが、その後もずっと、MLBの試合を楽しんでいる。

・野茂は日本人投手がメジャーで通用することを証明したまさにパイオニアで、その後何人もの投手がメジャーで活躍してきた。今年は黒田と松坂が日本に戻ったが、ダルビッシュや岩隈、そして田中など、日本人投手が活躍するだろうと思っていた。しかしダルビッシュがキャンプ中に肘を手術し、岩隈も田中も故障して、日本人の先発投手は誰もいなくなってしまった。現在投げてるいるのはボストンの上原と田沢だけである。

・日本人投手に限らず、肘を故障して手術をする投手が急増しているようだ。肘の靱帯(じんたい)を断裂した投手に施す手術は通称トミージョン手術という。最初に手術をした投手にちなんで名づけられたもので、考案したのはフランク・ジョーブである。すでに1000人近い投手が手術をしていて、日本人投手でも村田兆司以降、多くの選手が手術をしている。

・故障再発の田中がどうするのかが話題になったりしていて、テレビの中継も今ひとつ盛り上がらないようだが、ぼくはかえってよく見るようになった。理由はサンフランシスコに移籍した青木の試合がよく中継されるようになったからだ。代打要員としてマイアミに移籍したイチローもレギュラーの故障で先発するようになった。去年までとは違ってナショナル・リーグの中継が多くなったから、今まで見なかったチームや選手のプレイ、そして球場は新鮮である。

・その青木とイチローがサンフランシスコのAT&Tスタジアムで対戦した。ジャイアンツとマーリンズはともにスタートダッシュに失敗したが、青木は開幕以来絶好調で、チーム一の打率と得点、そして盗塁をし、イチローも先発するようになってムードメーカーとしてチームの連勝を引っ張ってきた。だから楽しみにしていたのだが、青木はちょっと前からスランプ状態でヒットがなく、イチローも先発から外されて出番がなくなってしまった。

・いずれにしても、青木が元気ならば、これからもSFジャイアンツの試合を楽しむことが出来る。メジャーで長く活躍した野手は、イチローしかいないのだから、がんばって欲しいと思う。僕はイチローは好きではないが、一度はワールド・シリーズに出て欲しいと思う。今年は案外チャンスなのかもしれない。ジャイアンツは1年おきのチャンピオンだから、今年は一休みだろうか。彼が活躍しているうちにまた、サンフランシスコで野球が見たいものである。行きたいと思っていながら、野茂の試合を見ることができなかったから。

0 件のコメント:

コメントを投稿

unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。