2015年10月5日月曜日

マイナンバーはいりません!

・マイナンバーがもうすぐやってきます。国民総背番号制度以来半世紀にわたって、強い反対があって法制化されなかったのに、今回はさしたる議論もなく,「戦争法案」に隠れて成立してしまいました。住基ネットのようにほとんど役に立たないものになってしまえばいいのですが、そうはいかないようにも思います。

・私たちにはすでにいくつもの番号が付与されています。年金、健康保険、パスポート、運転免許証、住民票、雇用保険等々で、その他にもETCや預金通帳、クレジットカード、あるいはポイント・カードなど、管理するのが大変なほど、番号に溢れています。マイナンバーは,これらの多くを一括できる番号のようで,便利という側面もありますが、逆に個人情報の多くが国に管理されてしまうという危険性もあります。

・とりあえずは勤務先にマイナンバーを届け出る必要があるようです。これで収入がチェックされるわけですし、預貯金の口座や健康診断にも適用されれば、国民すべてのお金と身体の状態が国に筒抜けになってしまいます。それによって公平な税負担や社会保障の適格な提供が可能になるといったメリットが流布されていますが、データがどのように利用されるかと考えると、不安は募るばかりです。

・そもそも年金情報の流出など、データの管理についての不信感が払拭できません。国を始め自治体や企業など、情報管理の体制はお粗末なのが現状だからです。システム導入には2700億円かかり、毎年300億円のメンテナンスコストが必要だと言われています。これによって既存の年金や健康保険、パスポート、運転免許証といったシステムは廃止となるのでしょうか。相変わらず並列するとしたら、税金の無駄遣いをして煩雑さを作り出すだけとも言えるでしょう。日本は巨額の借金を抱えていますが、無駄遣いを改める気はまるでないようです。

・マイナンバーの付与にともなって,国はカードの取得を呼びかけています。これは任意ですが、普及させるために、消費税の増額にともなう軽減措置として、買い物をする時にカードを提示すれば,年4000円を限度にして払い戻すといった案を出しました。批判が強くて撤回されるようですが、NHKが受信料の徴収に活用するといった話も聞こえてきました。偏向報道を理由に不払い運動が起きてもいいように思うのですが、国営放送であるかのような態度を取っています。

・反対しても法制化されてしまったのだから,拒否することは難しいでしょう。しかし、できるだけ使わないし利用されないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。とりあえずは甘言に釣られてカードを作ったりしないことかもしれません。クレジットカードとしても使える機能なども検討しているようですが、とんでもないことだと思います。便利さよりは監視されることを意識する。何より今は,国を信用してはいけない時代なのですから。

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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。