2020年2月17日月曜日

屋久島、縄文杉と白谷雲水峡

 

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photo87-2.jpg・旅の7日目は奄美大島から屋久島への移動だった。一旦、鹿児島に戻り、また屋久島に引き返す。なんとも無駄なように思えるが、移動手段はこれしかなかった。しかも鹿児島空港で3時間待ちだったから、この日は、移動のみで一日が終わった。今日は一日天気がいいはずなのに、屋久島に着くと土砂降りの雨。タラップを折りて、傘を差して空港ターミナルに歩いた。しかし、その雨もすぐに上がって、天気はすぐに回復した。屋久島には亜熱帯から亜寒帯までの地域があり、高い山によって局地的な雨が降る。さっそく、その洗礼を受けた。

photo87-3.jpg・8日目はいよいよこの旅のクライマックスである縄文杉までのトレッキングだった。金作原原生林の悪路で胃にストレスをかけて以来、ほとんど何も食べていない。一応朝と昼の弁当を持ったが、とても食べる気にはなりそうもなかった。朝5時にホテルの前でガイドと待ち合わせ、車で登山口まで行き、トロッコ道を歩き出す。行程は往復22キロで10時間から11時間、ガイドのペースは僕には早足で、ついていくのに懸命だった。まだ暗い同時刻に出発したのは、およそ30人ほどだった。シーズンだったら、これが300人にもなると言う。二代杉、三代杉、トロッコ道には鉄橋がいくつもかかっていて、ひたすら歩いて2時間半。しかし、ここまではまだ余裕があった。

・山道に入ると雪が積もっていた。ゴツゴツした岩と木道の階段は登りにくく、体力の消耗が一気に訪れた。ウィルソン株、翁杉、夫婦杉、大王杉、そしてゴールの縄文杉。もう一歩も登れないほど疲労困ぱいしたが、左右の展望台の階段を登ってカメラを向けた。しばらく休んで、今度は復路。雪の積もった木の階段は滑りそうで怖い。疲れもあってひざは震えっぱなしで。バランスをなくすこともしばしばあった。何とかトロッコ道に戻り、5時間ぶりにトイレに行く。頻尿なのによく持ったものだと感心した。戻ると、おいていたリュックにヒメネズミが乗っている。弁当の匂いに引き寄せられたようだ。下りのトロッコ道は自然に足が出て楽だったが、時折つまずいて転びかけた。登山口に戻ったのは11時間後で、安堵感と疲労で虚脱状態だった。弁当もほとんど食べずに、よく歩けたものだと、われながら感心した。

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・9日目は車で屋久島を一周した。いくつかの滝を見て、西部の林道では猿の群れや鹿に出会った。狭くて上り下りが多い道だったが、対向車は3台だけだった。少しだけ食欲が出て、ホテルの朝食を食べ、昼もパスタとデザートを少しだけ、夜はスーパーで買った寿司とサラダを口にした。

・10日目はもう一つのイベントである白谷雲水峡のトレッキングだった。この日はパートナーと一緒で、ガイドをつけての行程だった。おしゃべりのガイドさんで、行く先々で細かな説明を楽しくしてもらった。ぼくのiPhoneを預けたら、往きだけで電池が無くなるほどに撮ってくれた。「もののけ姫」の舞台になったところで、ずいぶん外国人に出会って、アニメの力の大きさを実感させられた。この日の予報は雨で、濡れることを覚悟していたが、幸い雨は少なく、森の中ではほとんど濡れることもなかった。時折陽が差して、なかなかの景色が多かった。

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photo87-14.jpg・この日も夕食はスーパーの寿司で、だいぶ食べられるようになった。焼酎で乾杯し、無事旅も終わったと思ったのだが、帰りの飛行機の欠航のメールが早朝にあった。高速艇に乗り換えたのだが、鹿児島空港からの便との接続が1時間半しかなく、タクシーを予約して走ってもらった。慌てていたせいか、焼酎などの入ったお土産袋を空港に忘れたが、帰って電話をすると届いていて、着払い便で送ってもらった。やれやれ………。

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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。