1999年11月2日火曜日

広告依頼とDMについて

 

  • Yahooに眼鏡マークつきで載るようになったせいか、最近広告依頼やDMがたくさん来るようになった。宿題のレポートなどに混じっているのを見ると、迷惑この上ない話で無性に腹が立つ。で、今回はそれを話題にすることにした。まず一つ紹介してみよう。
    広告ネットワークへの参加は無料。サイトの有効利用のために広告スペースを…… 広告スペースを確保したら5分以内に広告配信開始。広告を掲載することでサイト自体の認知度もアップ、広告主へ広告料金の請求と回収の代行。(広告料金の支払遅延、未払の心配無用) 高速回線によりどこよりも早いバナー広告の表示速度! (ホームページへの影響なし)掲載する広告を選択可能。(広告主別バナー非表示設定)リアルタイムでアクセス数レポートを表示。 毎月クリック数に応じて広告掲載収入が得られます。(1クリックあたり15〜25円)広告はデルコンピュータ・ホンダ・マイクロソフトをはじめ多くの優良クライアントが参加。
  • ぼくのHPは大学のサーバーに載っている。広告バナーを禁止しているのかどうか確認していないが、たぶんだめだろう。しかし、たとえOKでも、また個人でプロバイダ契約をして載せていたとしても、つける気はない。ぼくのHPは100%ぼくのメディアなのだから、金をもらって他人に場所を貸すなどというもったいないことはしたくない、と思うからだ。
  • インターネットが商売として儲かるという話をずいぶん読んだり耳にしたりする。確かにそういうこともあるだろう。けれども同時に、詐欺事件も多発しているようだ。上に紹介した誘いを詐欺だと言っているわけではないが、飛び込んできた誘いにうっかり乗るのはやっぱり危険だと思う。たとえば、別のメールでにはつぎのような甘い言葉があった。「毎日4000ヒットあるサイトAでは、5%の200人のユーザーがメンバーエリアにアクセスし、毎月¥2.500.000の収益を上げています」。1日に数十人のヒット数では、表示速度が遅くなるばかりで収入はほとんど見込めないはずで、儲かるのは契約を取り持つ代理業者だけだろう。
  • もちろん、インターネットで金儲けをしてはいけないと言っているのではない。うまく副収入を得ている人が多いことも知っている。他方で、マルチまがいの商法が相変わらず後を絶たなくて、学生が引っかかったといった話を良く耳にする。一見うまそうに見える話にうっかりお金を払う人が後を絶たない。社会問題化しているものも少なくないが、結局は個人で責任を負う性質のものなのだと思う。世の中を甘く見ている人間には、それなりの授業料がいるのかもしれない。
  • ところで、ぼくが今感じる腹立ちは、大学のサーバーに載っているHPにこんな誘いのメールを出す者の無神経さにある。インターネットはそこに参加する個人や教育機関や公的機関、それに企業などの自発的な協力によって維持されている部分が多い。そんなことお構いなしに金儲けに夢中の人間たちが好き勝手に動き回って獲物を狙っている。そんな図をイメージしてしまうからである。
  • たとえばこんなメールもやってくる。
    無料でいつまでも使える、高機能出会いウェブ『いっしょに遊ぼ』では、先々週より「ナイスバディなお友達」コーナーを開設していますが、夏と同じくもうすぐ終了の予定です。出会いを求めている女の子が水着や下着……でナイスなバディを披露してくれています。男性のかたにも素敵なボディを披露していただきたいのですが、なかなか難しいようです。お一人だけ、男性で参加していただいている方がいるのですが、女の子からのメールが殺到しているようです。
  • 何か勘違いしているんじゃないの?と言いたくなるが、最近大学教員の起こすセクハラがよくニュースなったりするせいかな?などと気を回したりもしてしまう。ぼくは毎週京都と東京を新幹線で往復していて、そのことをHPにも書いているから、旅行会社から「チケットの手配をいたします」といったメールも飛び込んできたりする。「まあよくお調べになって商売熱心ですね」と皮肉の返事を書こうと思ったが、やっぱりこの手のメールはすべて無視するのが一番と反応しないことにしている。
  • インターネットは世界につながっている。今さら言うまでもないことだ。当然、閉ざされた日本人的な感覚でなく「個人の責任」が第一にされなければならないはずだが、そのことをいったいどれだけの人が自覚しているのだろうか。
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    unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。