2001年6月4日月曜日

カヤックから見える風景

 ・河口湖にはカヌーをレンタルしたり、教室を開いたりしているところがあって、以前からやってみたいと思っていた。「カントリー・レイク・システムズ」という名で、修学旅行生にカヌーを体験させたりしている。そこに注文して、組み立て式のカヤックを手に入れた。フォールディング・カヤック「ウムナック380」。タンデム(二人乗り)で重量は15.5kg。組み立てには10分と書いてあるが、40分はかかる。慣れてもとても10分は無理だろう。もうこれで一汗かいてしまう。


  • 組み立ててさっそく漕ぎだしてみた。二人乗ると、やっぱり重いし、揺れるのが恐い。湖にある唯一の島を一周して40分ほど楽しんだ。岸辺には釣り人、ボートでの釣り客も多い。それにモーターボートと水上スキー。これは波を立てるから、近づいたら急いで波に直角にカヤックを向けなければならない。湖の上も結構混雑していて、のんびり浮かべて昼寝、などというわけにはいかない。
  • お尻はもう、湖面にあるから、ちょっとした揺れでも転覆しそうな感じがする。直進、旋回もなかなか難しい。まだまだこわごわだが、そのうち河口湖を一周したり、西湖や本栖湖にも遠征するつもりだ。
  • それにしても水が濁っている。藻がいっぱいだし魚のにおいで生臭い。岸辺には釣り糸やルアーが捨ててある。もちろんゴミも多い。湖に漕ぎ出すと風景はまた違って見えた。



  • 乗り終えて片づけていたら、中学生のカヌー教室が始まった。神戸から修学旅行に来ている子どもたちで、昨日はペンションに分宿したようだ。もう十分にやり慣れたインストラクターたちの説明だが、子どもたちの反応はおとなしい。大学のゼミと一緒。並んだ顔を見ていると、どうしてこんなに生きる力に乏しいんだろうと思ってしまう。
  • しかし、いざカヌーに乗り始めると、ワーワー、キャーキャーという歓声がではじめる。前進、後退、回転。オールの漕ぎ方を教わっても、カヌーは意のままにはならない。しかし、子どもたちの表情にやっと生気が溢れてきた。僕はやる気満々だったが、すぐくたびれてしまった。カヤックで体力の回復をと思ったが、やっぱり体力はもっと日常的に鍛えなければだめだな、とつくづく思った。



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    unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。