2002年1月21日月曜日

HPの感想から

  • ぼくはこのHPを再編集して印刷物にしている。最初からずっとつづけていて、暮れにその8号目をだした。発行部数は今回は30部だったが、少ないときには15ということもあって、ごくかぎられた人にしか読まれていない。二度手間で面倒に思うこともあるが、いつも必ず感想をくださる熱心な読者もいる。
  • 印刷物にした理由は、はじめのころは、読んでほしい人の多くがパソコンをつかわなかったからだ。だから、1号目は60部ほど作ったのだが、少しずつ減ってきて、今では、必ず送る人は10人にも満たない。しかし、その人たちからは必ず、ていねいな返事が返ってくる。反応があれば、次も出そうという気になる。表現したものは誰かに受けとめられ、投げかえされてきて、はじめて生きたものになる。この印刷物には毎回ていねいな返事をくださる、少なくとも3人のありがたい読者がいる。いずれもぼくにとっては大先輩の仲村祥一さん、池井望さん、そして小関三平さんだ。
  • 今回は、そのありがたい感想を紹介しようと思う。
    『珈琲をもう一杯』ありがとうございました。さっそく読ませていただきました。渡辺さんの暮らしぶりがかなり鮮明に浮かんできて、そうかそうか、そうだろうな、大変だろうな、それでも楽しそうだなとか、ボブ・ディラン、ブルース・ウィリス、むささび、カヤックなど、これまでの号以上に充実した気持ちで読ませてもらいました。私も若いときは船の櫓を漕いで、道頓堀側を四つ橋まで行ったりしたことを想い出しました。そちらはもう雪でしょうね。くれぐれもお大切に。(S.N.)
    『珈琲をもう一杯』VOL.8 ありがたく拝受。やっと校務終わりゆっくり拝読しました。なんだかガッコーは忙しそうですね。(が、その反動でますます湖畔生活に「引きこもる」というなら、これぞまさしく「現代的」ナノダ!)大兄はマルチプルというよりは、現代を「全人的」に生きておられます。(結局、人工と自然を往復する両義性にしか道はニャ〜い!)桐田さんとか庭田さんとか、オモシロそうな人たちを友とされてきたこと、初めて知りました。オースターなる作家もオモシロそう。木工作品のフォトでは一番上の右2本と一番下の右から2、3番目に目を惹かれます。御尊父に倣ってパソコンごっこするのはフリーターになってからのつもりですが、そのうち縫いぐるみでマラソンに加わり、ムサちゃんの空き巣に潜り込むかもよ!(S.K.)
    本日は「珈琲」を有難うございました。今度は何時もより、分量も中味も濃そうで、楽しみながら拝読させていただきます。「今頃メール?」と渡辺さんに笑われそうですが、スポーツの編集会議や理事会で、私だけファックスという御迷惑は………と思い、ついにアナクロじじいも参加いたしました。拝読の感想は、後日、御送り申し上げます。
    やりかけの翻訳仕事すべて済みましたので、「珈琲」完全に頂きました。NTT撲滅も、ジャンクメールも、むささびも、ソローも、カヤックも、興味深いことばかりでした。特にコンピューター関係の個人的な御経験情報は、私にとって、どんな雑誌でも読めない貴重なものでした。なお、御尊父のインターネットも、大変おもしろく拝読しました。思えば、私も全く同じ、なんとか寿(あまり聴きたくない言葉)でしたから。(N.I.)
  • こういう反応は本当にありがたい。さっそく小関さんには気に入っていただいた木工品をお送りした。そうするとすぐ、ファックスでのマンガ入り礼状。まったくまめな方ナノだ。池井さんにはメールのファイル添付やウィルス対策などについて返事をお書きした。彼はジジイに似合わずトヨタのスープラを乗り回す暴走老人なのだが、ぼくがスピード違反で捕まった時の報告についてもすぐ反応して、レーダー察知商品の情報を知らせてくれた。あまり熱心に勧めるから、さっそく購入して、走るときには必ずスイッチ・オンにしている。おかげで安心してすっ飛ばせる?から感謝、感謝である。
  • 仲村さんは本当に律儀な人だ。必ずすぐに、手書きの手紙が返ってくる。個性的な字で、いつも判読で頭や首を傾げるが、文面からは、きっちり読んでもらっていることがよくわかる。彼にも木工品を送りたいのだが、「わしゃいらん!」などといわれそうだから、意思表示があるまでは我慢しておこうと思っている。
  • 実はもう一人、貴重な読者がいる。香内三郎さん。東経大の同僚だが、この3月で退職される。この文章が載る1月21日に「最終講義」がある。わずか3年間だったが、一緒に仕事ができて良かったと思っている。ほかの3人もふくめて、ぼくはいい先輩たちにめぐまれているとつくづく感じる。それだけに、『珈琲をもう一杯』のプリント版は、これからも出し続けるが、それ以上に、来たものにはきちんと反応する。そういうところは見習わなければ、といつも反省している。
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    unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。