2003年12月1日月曜日

ジャンク・メールの山

 夏休み明けから、大学宛のメールを携帯に転送できるようになった。だから、Palmに携帯をつけて大学に接続する必要がなくなった。ずいぶん便利になったのだが、最近やってくるジャンク・メールの量の多さには閉口している。多い日には数十通で、どんどん増えているから、放っておくと100通を越えることにもなりかねない。インターネットに接続するたびに削除作業をしているが、これが何とも面倒で、しゃくにさわる。携帯のパケット代もバカにならない額になってしまう。だから、携帯が鳴るたびに「またか」とうんざりしたり、むかついたり。
そのジャンク・メールだが、ほとんどはアメリカからのものだ。ヴァイアグラやアダルト・サイト、あるいは、ペニスを大きくするためのパッチ、バイブレーター等々は相変わらずで、簡単にダイエットできる薬、シェイプ・アップのための用具なども毎日のようにしつこく来る。株や貴金属への投資、音楽を無料でダウンロードできるサイト、最近多いのはアルコール感知機。これは酒酔い運転にならない程度に飲むためのものなのだろうか。さらにはFBIの資料をコピーしたCDやケーブル・テレビをただで見るためのコード………。腹が立つのはジャンク・メールを自動的に処理するソフトの宣伝だ。クリスマスが近いせいかおもちゃや衣料品などのメールも舞いこむようになってきた。
冗談ではなく、必要なメールがゴミの中に埋もれてしまっている。ジャンク・メールにはリストから外す手続ができるサイトが載っているものが多い。いちいちやるのは面倒だが、ものは試しと一つひとつやってみた。半分はリストから外しましたと表示されるが、それでも相変わらず届くのもある。ひどいのはサーバーが見つかりませんとか、応答しませんというもので、同じ内容でアドレスや題名が異なるものも多い。しかし、気持だけ減少したようにも思う。
ぼくのところへは国内からのジャンク・メールは少ない。有料サイトへの接続を理由に法外な請求書が送りつけられて来る場合があるそうだ。アダルトや出会い系サイトに接続した人のなかには、覚えがなくても払ってしまう場合があるらしい。これは悪質な詐欺で、コンビニの会員名簿が流出したのが原因のようだ。素直に払ってしまうのもどうかと思うが、コンビニの対応が責任者の減俸だけというのもおかしな話だと思った。
メールは便利な道具だ。公私にわたってもう欠かせないものになってしまっている。それだけに、手を変え品を替えのジャンクメールの攻勢には、技術的にも法律的にも素早い対応が必要になる。プロバイダーの中にはメールを選別して転送してくれるところもあるようだ。僕の所属する大学では今のところそんな工夫はない。大学に届くと、即、何でも携帯に転送してしまう。ジャンク・メールが送られてくるのは、メール・アドレスを公開しているせいだから、公開している教職員はもちろん、各部署のメール・アドレスにもたくさんやってくるのだろうと思う。で、対応策を情報システム課に要望してみた。
返答は1)アドレスを変える。2)ブラック・リスト・データーベースを使う。3)SPAM対策専用サーバを設置する。4)メールサーバにて拒否設定をする。1)はアドレスを変えてもHPに公開すればまたおなじことになるから変えても無駄。2)はデータベースの信頼性が保証できない。ぼくのところに来ているメールがリストアップされているかどうかわからない。必要なメールがはじかれる危険性もあるとのことでダメ。3)はサーバーの購入にかなりの費用がかかる。日々の運用、メンテナンスに労力がいるので大変。4)個々の申し出にこまめに対応しなければならない。サーバーに負荷がかかる。運用、メンテナンスにかかる労力。はじいていいのかどうか個人の申し出だけで判断していいのかなどの問題あり。
というわけで、現実的には簡単なことではないようだ。しかも、情報ネットワーク委員長宛てに「要望書」を出して、委員会で検討してもらわなければならない。ビジネスにしているプロバイダならともかく大学でも必要なサービスなのかどうか、反論もあるだろう。で、要望書の提出はあきらめて、携帯への転送サービスを中止することにした。ジャンクメールには「拒否」の手続を一通ずつ辛抱強く出す。ここ数日やり続けているが、来なくなったメールは確かにある。

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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。