2004年3月22日月曜日

春の房総半島

 大学の授業は1月の中旬で終わる。しかし、忙しいのはそれからで、修士論文の審査、卒論集の作成、学部の入試、院の入試と3月中旬まで続いた。そのあいだに、博論や修論の相談が入るから、本当に休む暇がないほどだった。おかげで、自分の研究などはまったくできずにほったらかしたままだ。
そんな忙しさが一段落した3月中旬に房総半島をドライブした。先端の館山で一泊しての小旅行。今年は暖冬で河口湖にいても物足りない冬を過ごしたが、それでも一足も二足も早い春の訪れを体験したのは心地よかった。


家を出てから中央高速を河口湖から国立・府中。これはいつも通い慣れたルート。ここから府中街道を川崎に向かったのだが、これが渋滞。河口湖から府中までの高速が一時間(100km)なのに府中から川崎までが2時間(50km)。東京の道路はだから走りたくない。などとぶつぶつ言いながら川崎へ。
アクアラインへのアクセス道路はまだ工事中だ。工場が並ぶ風景とあわせて何とも殺風景だが、羽田が近いから飛行機の離着陸が間近に見えた。アクアラインに入ると一気に海底へ下る。下り放しでどこまで下がるのかと思っていたら明かりが見えてきてびっくり。完全に目の錯覚で、登り坂までが下っているように感じられてしまった。

アクアラインは中間に「海ほたる」という休憩施設があって、そこから木更津までは橋になっている。「海ほたる」からは東京湾が一望できるが、スモッグで今ひとつはっきりしなかった。河口湖にいると、どこに行っても空が青くないと感じてしまう。



木更津からは海外沿いの道を南に走って、鋸山にロープウェイで登った。確かに石を切り出した後が鋸のようにギザギザしている。しかし、房総半島の山は丘のようになだらかで、山という感じがしない。海も静かで穏やか。ぽかぽか陽気でいかにも温暖の地そのものだった。


海岸線の断層が斜めに走っている。関東大震災の時にできたらしい。縞模様が美しい。宿からは夕焼けの富士山が見えた。東京湾は狭いが、富士山はやっぱり大きい。夕食は金目鯛など地魚の盛り合わせ。美味!

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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。