2004年12月7日火曜日

冬の収穫

 

・今年の冬は暖かい。とはいえ、12月になったら、最低気温が零下になった。広葉樹は大半が葉を落として、山の色は茶色に変わった。風が冷たくなり、空気が乾いてくると、空は抜けるように青くなる。夜には満天の星屑だ。通勤の朝は真っ青な空を見て車に乗り、夜、帰宅すると星空を見上げる。ちょっと前までは朝霧が立ちこめていたが、それも今はない。

forest38-1.jpegforest38-2.jpeg


・富士山は10月には冠雪があり、今では上の4割ほどが白くなっている。その冠雪し始めたばかりの頃に、御殿場口から車で行ける太郎坊まで登ってみた。江戸時代に噴火した宝永山が左にあって、この角度からの富士山は美しくない。頂上の幅も広いから、ここまであがると台形のようになってしまう。残念ながら駿河湾も霞んでよく見えなかった。

・週末になると家から見えるすぐ近くの山でハングライダーが飛んでいる。前から気になっていたから、そこまで登って見ることにした。上まで林道があると思って出かけたのだが、途中で出会った猟師さんに道がちがうといわれてしまった。しかし、尾根伝いに真っ直ぐ登れば行けるというので、道があるようなないような尾根を真っ直ぐ登った。木がびっちりで鬱蒼としているから、頂上はいつまでたっても見えない。ほぼ直線の登り坂にくたびれて、途中で何度もあきらめかけた。けれども、引き返すのもシャクだから、何とかがんばって頂上まで。平日でハングライダーをする人はいなかったが、眺めは素晴らしかった。残念ながら雲が出ていて富士山は見えなかったが、雲の様子はなかなかのものだった。

forest38-3.jpegforest38-3.jpegforest38-4.jpegforest38-5.jpeg


・毎年のことながら、紅葉の季節が終わると観光客の姿は少なくなる。もっとも、11月28日にあった河口湖マラソンには8000人の参加者があったそうだ。今年で29回目。湖畔道路一周が20キロだから二周する。毎年見に湖畔まで出かけているが、参加者が増えて、今年はランナーの切れ目なしに二周目のトップがやってきた。もう人数的に限界だという気がする。仮装ランナーが少なくておもしろさも今一つだった。

・今年の薪ストーブの焚きはじめは11月の中旬だった。まだそれほど寒くはなかったが待ちきれない気持で火を入れた。家全体がじわっと暖まるいい感じだが、木は貴重品でむだ使いはできない。そう思っていたら、湖畔で思わぬ大量の収穫があった。新しくできたトンネル近くに荒れ放題の空き家がある。その入り口にきれいに長さを揃えた木が一山。その他に長いままの木が10本ほど。本当にヨダレもので、さっそく車に積み込んですでに5往復ほどした。

・全部の木を手に入れれば、おそらく二冬分はたっぷりある。しかし、チェーンソーで切り刻まなければならないし、太い幹の部分は、車に入れるのも大変だ。持ち主に断ったわけではないから、何となく気が引ける。もっとも誰のものなのかはよくわからない。そんなわけで、時間を見つけてはすこしずつ運ぼうと思っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿

unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。