2006年5月1日月曜日

新しいものにも耳を傾けてみた

 

Green day "Amrican Idiot", Snow Patrol "Final Straw", The Stil "Logic Will Break Your Heart", The Strokes "First Impressions Of Earth"

greenday1.jpg・Green dayはただうるさいだけのパンクと思っていたのだが、Amrican Idiotでその認識を改めた。なかでも“Boulevard of broken dreams”はいい。「壊れた夢の並木道」なんて訳すと昔の歌謡曲のようなニュアンスになっておもしろい。

誰もいない道を歩いている
ぼくが知っているたった一つの道
どこへ行くのかわからない
でも、それがぼくのホームだから、ひとりで歩いている

・ネットで見つけた“Boulevard of broken songs”というのをダウンロードしたら、GreendayのほかにTravisやOasis、それにEminemやAerosmithまでが一緒に歌っていた。途中からそれぞれの持ち歌に変わったりしていて、題名(broken songs)どおり、何の歌だったかわからなくなる感じがした。どこかでやったライブなのだろうけれども、GreendayとTravisの組み合わせは不思議と違和感がなかった。

snowpatrol1.jpg・そんな曲を聴いて、そういえばTravisの新しいアルバムが出ても良さそうな時期だなと思っていたら、Amazonから「Travis を以前お買い上げのお客にお勧めがあります」というメールが来た。Snow Patrolという変なバンド名でスコットランドのグラスゴー出身のようだ。で、ものは試しと"Final Straw"を注文した。「ホーム」がキーワードに使われている一節があった。

これはとても些細なことだが
ぼくには生きている自覚がある
ここの場所のすべてがホームのように感じられる
けっして選ばないような名前と一緒に
最初の一歩を踏み出そう、25の子どものように "Chocolate"

stills1.jpg・ついでに似たようなバンドで評判もいいので"The Still"の"Logic Will Break Your Heart"も一緒に買ってみた。こちらはカナダのモントリオール出身のようだ。確かに、両方とも、静かでメロディ重視だから聴きやすい。ただし、歌詞にはかなりラディカルなものがある。何しろアルバム・タイトルが「論理が君の心を傷つける」なのだから。

僕らはみんな中流階級だから、安心を感じる必要がある
でも、来週化学工場が爆発、なんてことも待ってもいる
不安も哀しみも感じるな
M-16(拳銃)一丁で
アメリカの過去という動揺を感じてしまうのだから "Lola Stars and Stripes"

・アマゾンが勧めるように、確かに、どちらも静かで、シンプルで、メロディアスで、ぼくには聴きやすい。歌詞などにも工夫があるし、主張もある。けれども、誰かに、何かに似ているという感じがあって、新鮮な感じはしない。しかも、聴いただけではどこの国から出てきたバンドなのかということもわからない。
strokes1.jpg・似たような印象は、去年買った"The Strokes"にも感じた。ニューヨーク出身でポスト・パンクなどというレッテルがついているようだ。また新しいイギリスのバンドかと思ったから、ニューヨークとは意外な感じがした。しかし、そういわれれば、ギターの刻み方はルー・リードを思い起こさせるし、サウンドの感じはREMにも似かよっている。ネットで、レビューを探すと、ビートルズを彷彿させるとか、ボブ・ディランの影響などという記事にも出くわした。だったら、新しいものなどわざわざ聴かなくてもいいかという気にもなる。しかし、そういってはお終いかなとも思ってしまう。
・ネットでディランがRadioheadの"Creep"を歌っているファイルを見つけた。何をやってもディランはディランだが、曲は間違いなく"Creep"だから、何ともおもしろい。そのRadioheadがU2やPinkfloydをやっているファイルなどもあって、それを聴いていても、やっぱり奇妙な混じり合いに新鮮さを覚える。
・誰かに、何かに似ている。でも、ちょっとちがうところもある。その微妙な差異を楽しめれば、最近の若いバンドも捨てたものではない。なにより、ぼくにとっては耳障りなやかましさがないのがいいし、ことばに興味が持てるのがいい。

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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。