K's工房陶展「スナフキンと森の時間」
(京都・アイディ・ギャラリー、4月1日〜3日)
・おかげで、中東で連続した政変のニュースは、新聞やテレビでは小さく扱われていますし、ニュージーランドの地震についてはまったくといっていいほど語られなくなりました。テレビが節電を呼びかけながら、被災地の状況や原発の様子を巡って視聴率競争をしているのは、なんとも矛盾した態度のように思えます。
・地震の時は大学で会議中でした。大波に揺れる船に乗っているようで、それが何分も続きましたから、大きな地震であることはすぐわかりました。体の弱った父と母の家に行き、高速道路が閉鎖されて家に帰ることはできませんでしたので、一泊して翌日帰宅しました。幸い、実家も自宅もほとんど被害はなく安心しましたが、巨大地震と津波の被害を伝えるテレビの映像には体の震えを覚えました。
・実は、一週間後にある次男の結婚式にあわせて沖縄から先島諸島を旅行する計画を立てていました。結婚式ができるのか心配でしたが、息子に確認して、予定通り14日に出かけることにしました。ところが15日の夜、西表島のホテルで寝ているところにメールや電話が飛び込んできました。富士山の西側の静岡県と山梨県の境目あたりを震源にするマグニチュード6.0の地震があって、そのことを心配した人たちからのものでした。旅先ですから、もちろん、我が家がどうなったのかもわかりませんが、とりあえず遠くにいて無事であることを急いで伝えました。
・息子の結婚式は参加者が半減しましたが、無事おこなわれました。パートナーの実家は千葉の浦安にあって、大きな被害が出たようでしたが、ご両親も当日の飛行機でやってくることができました。こんな状況の中、のんびり島巡りなどしている自分にやましさを感じないわけではありませんでしたが、旅は予定通り、西表島、石垣島、宮古島、そして沖縄本島を巡って22日に帰宅して終わりました。幸い、家の様子は出かけたときと同じで、地震の被害はほとんどありませんでした。
・23日には大学で卒業式がある予定でした。しかし、計画停電もあって中止に決まり、学生には「学位記」だけが手渡されました。袴姿の学生も、普段着の学生もいて、いつもとは違う静かな卒業の風景になりました。就職活動で苦労した彼や彼女たちには、大学生活の最後の最後の時にまで災難が降りかかりました。かわいそうではありますが、ゆとり世代と非難されてきた学生たちには、大人として生きていく自覚をもついい機会にして欲しいと思います。その晩、河口湖では季節外れの15cmの大雪が降りました。
・計画停電がいつまで続くのかわからない状況です。そのために入学式も中止になり、新学期も1ヶ月おくれで開始されることになりました。計画停電が一番の理由ですから、電力需要の増す8月にまで延長することはできません。当然授業数が減るわけですが、まさか文科省は補講をして時間数を確保しろとは言わないと思います。おそらく、このような災害を経験した学生たちは、授業を熱心に聞き、自らも勉強しようという気持ちになるでしょう。今、この状況をどう捉え、どのように考え、どんなふうにして対応していくのか。教える側にもしっかりと準備して、学生に向けて語りかける必要があることは言うまでもありません。
・なお、パートナーの個展が京都のアイディ・ギャラリーで4月1日から3日まで開かれます。今回のテーマは「スナフキンと森の時間」。僕も2日と3日には会場にいますので、ぜひお立ち寄りください。2年ぶりにお会いする方も多いと思いますので、楽しみにしています。
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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。