・台湾旅行の後半は東海岸を台東と花蓮に宿泊して北上するコースをたどった。東側は大都市が並ぶ西側と違って開発が遅れている。山脈が迫って平地が少ないせいだろうが、そのために原住民(台湾ではこれが正式な呼称)が多く住んでいる。その代表が台東市だった。今は廃線になった旧台東駅には木彫りのアミ族の像があって、ここから新台東駅まで線路が長い遊歩道として作られている。暑かったが、そこを途中まで歩いてみた。
・東部を訪れたもう一つの目的は大理石の太魯閣(タロコ)峡谷を歩くことだった。タクシーを一日チャーターしての贅沢な行程だったが、その景観は今まで見たこともないすごさ、美しさだった。もともと海でできた珊瑚礁が厚い石灰岩の層を作り、それが大理石に変成し、台湾島が大陸のプレートに衝突した時に隆起したもので、氷河ではなく雨によって削られて深い峡谷になったもののようだ。何千万年という時間が作り出した絶景だが、地殻変動のすごさを実感させる景観で、これに比べたら、大震災で数メートルずれたなどというのがいかに小さなものであるかがわかる。
0 件のコメント:
コメントを投稿
unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。