2018年4月16日月曜日

大谷の活躍にびっくり!

 

・大谷の活躍で日本はもちろん、アメリカのメディアも大騒ぎのようだ。何しろ、打ってはホームラン、投げては三振の山という、衝撃的なデビューをしたのである。しかも、キャンプ中は打てないし、投げては打たれる、コントロールが悪いと、さんざんな結果だったから、その変身ぶりがまた、驚きを倍加させたようだ。最初はマイナーでと言ったメディアも、手のひら返しの大絶賛になっている。僕もほとんどの試合を見ているが、まるで野球アニメを見ているような活躍で、「本当か!?」と言ってしまうことがあった。

・MLBを見始めたのは野茂の時だから、もう20年以上になる。フォーク・ボールでバッタバッタと三振を取る勇姿に魅了された。それで日本からメジャーへの道が開けて、活躍した選手がずいぶん出た。イチローも松井も松坂も最初から華々しい活躍で、日本で一流の成績が残せれば、次はメジャーという道が定着したと言える。もっともメジャーで活躍できるのは投手ばかりで、野手ではイチローと松井以外は、レギュラーを取るのも難しいといった状況だった。昨年まで在籍した青木選手は,それなりの成績だったが,メジャーは今,長距離打者優先の傾向で、今年は日本に戻っている。

・今シーズン、メジャーにいる日本人選手は、イチロー以外はすべて投手である。ローテーションを守るダルビッシュ、田中、前田の他、リリーフで田沢、牧田、平野、そして故障からリハビリ中の岩熊と、数は多い。しかし、日本のメディアは大谷一色で、他の選手の成績はほとんど話題にしていない。NHKの中継も、大谷最優先で、彼が出ない試合でもエンジェルスを中継したりしている。安倍政権の醜聞にうんざりしているなかでは、一つだけ明るいニュースだから仕方がないが、他の選手も取りあげろよと言いたくなる。

・もっともその大谷には、今更ながらに驚いている。その活躍はもちろんだが、彼は日本人離れの長身で、足が長く小顔で、まだ少年の面影が残る端正なマスクをしている。足も速いから、野球選手として、すべての能力が備わっていると言えるだろう。精神的にも冷静で謙虚、茶目っ気もあって,ダグアウトでも通訳なしで選手と雑談などしている様子も映されるから、語学の勉強もしっかりしてきたように思う。まさにデキスギ君で、欠点が見つからない。

・エンジェルスは大谷の活躍もあって、アメリカン・リーグの西地区で首位を走っている。彼がホームで投げた試合では、久しぶりに満員札止めになったようだ。ユニフォームなどのグッズの売れ行きも爆発的だといわれているから、球団としては笑いが止まらないのだと思う。しかも大谷の今季の収入はメジャー最低年俸の6000万円で、数年はこの金額で済むようだ。ダルビッシュや田中が契約した額とは比較にならないほど安いのである。

・理由は25歳に満たない外国人選手に課せられるルールにあるようだ。2年待てば数百億円にもなる額で契約できるのに、なぜ急ぐのかといった意見もあるが、お金じゃないという大谷の姿勢がまた、アメリカでは好感を持たれているようだ。何しろ野球選手のもらうお金のインフレはすさまじくて、トップは年に40億円も稼いでいて、複数年で400億円近くにもなる選手が出始めているのである。

・大谷の年俸は現在の契約では3年間は変わらないようだ。しかし、今年の成績次第では,エンジェルスは長期間保有するために,史上最高額で契約をし直すと言われている。まだ23歳だから10年以上で400億円超といった契約も大げさではないのかもしれない。すごいことだと思う。しかし、野球選手の貧富の格差はアメリカ社会を象徴するものだから、その頂点に立つのが大谷ということになるのは,あまりいい感じはしない。

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