・家の北側に工房を作って2年になる。40歳をすぎて陶芸に目覚めたパートナーの仕事場だ。ここで、せっせと製作している。作品は各地の展示会に出かけて売る。この2年で、松本のクラフトフェアをはじめ、駒ヶ根や琵琶湖の長浜、あるいは新宿などに出かけてきた。 |
・河口湖周辺には陶芸家はもちろん、ガラスや石、紙や木といったさまざまな材料で作品を作る人たちがいる。そんな人たちが集まる催しも、河口湖や富士吉田にはいくつかある。作ったものは人に見てもらいたい。できれば買ってほしい。数は多くはないが、作品を介した人との出会いも生まれた。 |
・そんな人たちの中から、いくつか東京のギャラリーとの繋がりもできて、作品を常備している店もできはじめた。彼女の世界はゆっくりとだが、広がりはじめている。バブルの時代はともかく、今はもの作りの人には状況は決してよくはない。イメージ作りをし、手間暇かけて製作する。しかし、できあがった作品には、それに見合う値段はなかなかつけられない。
・工房には地元の人たちが陶芸を習いにやってくる。興味を感じて何人もの人が来たが、なかなか持続する人は少ない。今は富士吉田のKさんが一番熱心にやってきている。
・対照的に、体験教室にやってくる人は増えている。東京や横浜付近からの人が大半で、多くはホームページで探し当ててくる。カップル、職場の同僚、あるいは学生(時代の)仲間、家族………。
・そんな人たちが3時間ほどで作る作品は、個性的でなかなか面白い。パートナーも楽しそうにやっているが、その後の作品の管理(乾燥)や素焼き、釉薬掛け、本焼きには、相当の神経を使っている。せっかく作った作品を壊すわけにはいかないからだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿
unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。