王岳登山中に出会ったニホンカモシカ
・11月も周辺の山を歩いた。精進湖の北にそびえる王岳に登りはじめてまもなく、ニホンカモシカに遭遇した。こちらが気づく前にとっくに気がついていて、じっと睨みつけられた。微動だにしないので、こちらもじっくり構えて写真を撮った。猿の群れは我が家の庭にも時折やってくるし、ウリ坊をつれたイノシシを見かけたことも何度もある。子鹿を間に挟んでゆっくり歩く鹿の群れにも出会った。しかし、ニホンカモシカははじめてだったから、ちょっと驚いた。
・家の前を流れる奥川の源流に行ってみようと出かけたのだが、そのまま山の上まで登ってしまった。林道の終点に着くと、砂防ダムの工事中で、ロープウェイでコンクリートを運んでいる。トロッコの一本線路がまっすぐ上に伸びていて、登山道は線路と何度も交差しながらジグザグと続いていた。1時間ほど登ると5人乗りのトロッコがあった。工事現場の人が乗ってきたのだろう。楽だが急傾斜で不安定だから、とても乗りたいなどとは思わない。
・砂防ダムの工事は、もっと怖いところでやっていた。崩落した面をセメントで固めて、急斜面のところに新しい砂防ダムを造っている。ブルドーザーはヘリコプターで運んだのだろうか。そんな様子を横目で眺めながら尾根まで登った。歩き始めてから2時間ほどで、金山で昼食をとった。富士山が真正面に見え、東に行くと十二ヶ岳、西に行けば鬼ヶ岳から王岳に続く地点だ。
・そこから北に向かい、節刀ヶ岳でパノラマの景色に見とれた。下の写真には左が十二ヶ岳から毛無山、そして河口湖と富士吉田の町が写っている。右の写真は南アルプスだ。アルプスの先には甲府盆地がひろがっていた。精進湖のパノラマ台よりもっとスケールの大きい風景で、まさしく絶景と言えるものだ。
・山中湖から御殿場に行く途中にある籠坂峠を歩いた時に、帰りがけにストーブ用の薪を買った。断面積の総計が2立米で長さは2m、運び賃込みで35000円だった。2t車いっぱいの量で30本ほどだが、一冬使う量の半分だろう。もちろん、この冬ではなく、次の冬のために使うものだ。もうすでに一日中燃やしていて、積んだ薪もかなり使った。これから、家の南面をあけて、そこに新しい薪を積んでいく。切って、割って、積んでと大汗をかく作業だが、同時にペンキ塗りも始めた。薪に隠れて作業ができなかったところを、薪を移動させては塗っている。今年は暖冬だという予報だが、雪が積もる前にやり終わらなければならない。