・今年の夏はお客さんがたくさん来た。河口湖もいつになく暑かったが、それでも来た人たちは口をそろえて、涼しいと言った。30度を超える日が珍しくなかったが、下界に比べたら7〜8度は低かったのだから、やっぱり避暑地なのだろうと思う。けれども、やっぱり、今年は暑かった。富士山が世界文化遺産になって登山客で混雑したようだ。富士山は登る山ではなく、眺める山。我が家の裏山に登れば、こんな景色が眺められる。→
・夏休みに入って最初の客は、中国人の留学生たちとカルタイを一緒にやったYさん、それからゼミの古株Sさん。中国人の留学生Sさんが何とか前期で修論を書き上げた。前から来たがっていたので、そのご褒美として招待した。女ばかり4人も来ると、何ともにぎやかで、男一人では居場所がない感じになってしまう。夜は河口湖の湖上祭の花火を見に、湖畔まで歩いた。隣家のツリーハウスに登ってご満悦。→
・翌週には息子とパートナーがやってきた。正月以来で久しぶり、天気も良かったから西湖でカヤックを楽しんだ。実はカヤック自体が久しぶりで、組み立てるのにかなりの時間がかかってしまった。骨組みはアルミのパイプで組み立てるのだが、パイプをつないでいるゴムがいくつも切れていて、細切れのパイプを合わせるのに苦労したからだった。で、家に帰ってから、パイプにテープを貼って色分けをした。
・8月の後半は北海道の利尻・礼文島に出かけたが、その礼文島を歩いている時に京都の庭田さんから電話があった。で、帰るとすぐに河口湖に来たいという電話。庭田さんはフランス哲学の研究者で、彼が書いたものは難解でよくわからないが、話はものすごくおもしろい。次々と話題を変えて楽しい時間を過ごした。彼は青森の出身だが、先祖が下北半島に国替えさせられた会津藩の家臣だったことを初めて聞いた。『八重の桜』を見ているから、余計に驚いてしまった。
・9月に入ってすぐに3年生のゼミ合宿をやった。生徒の希望で河口湖でやることになって、大学が提携しているホテルに泊まった。あいにくの悪天候で、カヤックも自転車も山歩きも何もできなかった。で、我が家で陶芸体験をしてもらい、一緒に食事を作った。吉田のうどんとかき揚げ天ぷら、それにカスタードクリームをはさんだそば粉のガレット。楽しく過ごせて何よりだったが、帰りがけに学生が「おじいちゃん、おばあちゃんの家に来たみたいだった」と言ったのには、「そうか、もうそういう歳か」と思って、がっかりしたり、納得したり。
・で、先週は京都の友人の娘のKちゃんがやってきた。彼女はニュージーランドに住み着いてもう何年にもなる。環境省で働いていて、ガイドなどもやっているようだ。アウトドア大好きで、一緒にカヤックや自転車、それに山歩きもした。ニュージーランドは行きたい国の一つで、景色のすばらしさはもちろん、捕獲した山羊の皮をはいだり、肉を切り分けたりなんて話も聞いた。来年の春に行けたらいいな。そんな気持ちになった。