・とりあえずは腐ったところを取り除くことから始まった。そうすると、大丈夫だろうと思ったところも腐っていて、これは困ったと悩むことになった。ベランダは西から北にかけてぐるっと回り込めるようになっていたが、ほとんどなおす必要のない北側を独立させて、柵をつけて塞いでペンキを塗った。この後をどうするかをあれこれ考え、ホームセンターに材木などを買いに出かけた。そうすると、値段が倍ほどに上がったと聞いて驚いてしまった。
・必要な材木をカットしてもらい、いざ始めて見るとなかなか難しい。釘を打った後で間違いに気づいたり。そろえて切ったはずなのに、長短が出てしまったりと悪戦苦闘の連続だった。まずは階段を作ったのだが、組み立てて見ると、踏み板が前下がりになっている。で、直すと今度はわずかに斜めになってしまった。まあ、素人仕事だからと許してもらうことにして、少し狭くなるベランダ作りに取り掛かった。
・いらなくなった柱の土台を移動して階段の下に置き、横木を補強して、その上に板を打ちつける。それができたらペンキ塗り。やっと形が見えはじめたが、ここまでで10日ほどかかった。と言うのも、作業は午後の2時間だけと決めていたからだ。これぐらいでないと、毎日はできないし、3時を過ぎると寒くなる。お隣さんは途中で一度やってきたが、出来上がりを見るのは来春になってからなのである。急ぐ必要は何もなかったのだ。
・最後は手すりをつけたのだが、ここでも失敗続きで、手すりの高さを合わせたはずなのに、微妙に隙間ができてしまっている。薄板を一枚かませてごまかしたりして何とか形をつくって、最後はペンキ塗り。我ながらなかなかいいと自己満足。気軽に引き受けてしまったが、何とかでき上がってホッとした。春に来たらきっと喜ぶだろうと思う。もちろん、この仕事には謝礼をいただいている。久しぶりの副収入だが、それだけに、いい加減にはできないと気が引き締まった半月だった。