・梅雨が明けて本格的な夏が始まった.河口湖ではラベンダーが満開で、湖畔ではイベントも開かれている。当然クルマや人はすごくて、平日でも渋滞が起こるほどだ。少し前に篭坂峠に山椒バラを見に行った。いつもより早く咲いてしまっていて、残っている花はわずかだった。こちらはいつ行っても人と会うことがない。満開の時にはラベンダーに負けないほど見事なのに、もったいない限りだ。何しろこちらは野生なのである。野生といえば我が家にも、大きくて派手なヤマユリがいくつも咲いた。重くてうなだれるのになぜ幹が細いのか。 ・伐採した松の木をどうするか。とりあえずは輪切りにして、隣家の階段に利用した。去年の秋にベランダを作ったついでに、頼まれていたことだった。もう一つ考えていたのは、川に行く通路の脇に置くことだった。24年前に引っ越して陶芸の工房を作った時に、大工さんに伐採した松で作ってもらったのだが、腐ってしまっていたので作り直すことにしたのだ。4mもある松は重い。それを引っ張って移動させ、土をどけたところに入れた。杭が腐らずに残っていたから、作業はスムーズに済んだ。 ・梅雨の中休みの猛暑の中、栗と桜の木をチェーンソーで玉切りして、斧で割ってアルプス積みにした。流れるような汗と蚊の大軍にもめげず、1週間ほどかかってほぼすべての木を積み上げた。栗の木が柔らかくて軽いこと、桜の木の皮が厚くて割りにくかったことなど、初めて経験した。家や工房のまわりに積んだ薪と合わせれば3年、いや大事に使えば4年は大丈夫。そんな量の薪が蓄積できた。 ・さて、最後に残ったのはうずたかく積み上がった枝の山である。葉が枯れはじめているから、上から少しずつ取りだして片づけるつもりだが、本気でやるのは秋になってからと思っている。肝心の松の木も、カラマツはストーブで燃やそうと思っている。そのためには太い幹を玉切りして、斧で割らなければならないが、これは冬の仕事だ。伐採自体は半日で終わったが、後片づけは半年はかかる。松の幹がなくなるのは何年も先のことだろう。 |