1997年5月7日水曜日

連休中に見た映画


  • 連休中はほとんど出歩かずに家で過ごした。信州にキャンプに行くはずだったのだが、学生とソフトボールをして肉離れをやってしまった。それと一緒に行こうと思った友人が、単身赴任先のシンガポールから帰らなかった。で、締め切りの近づいている原稿の準備をしようと思ったのだが、リビングで本を読んでいると退屈で、ついついテレビをつけてしまう。幸か不幸か、Wow wowでは24時間映画をやっているし、野茂に長谷川とメジャーリーグの中継も忙しい。カウチに横になりながら、時には引き込まれるように、そして時には居眠りしながら、だらだらと見てしまった。椅子の下には何冊も本を置いたのだが、それはほとんど読めなかった。
  • 面白かったのは『タイ・カップ』(Wow wow 4/29)、『彼女の彼は、彼女』(Wow wow 4/30)、『ユージュアル・サスペクツ』(Wow wow 5/3)、それに『マディソン郡の橋』(Wow wow 5/4)。見たことがあるものもついつい見てしまった。たとえば『存在の絶えられない軽さ』(Wow wow 5/1)。ミケランジェロ・アントニオーニの『欲望』(Wow wow 5/1)は、久しぶりで内容をほとんど忘れてしまっていた。今月は他に『情事』『砂丘』もやる。そのほかに見た映画はポランスキーの『吸血鬼』(大阪5/2)、『愛と情熱のジョセフィン・ベーカー』(関西5/1)、『スーパーの女』(Wow wow5/2)
  • Wow wowと契約して2年ほどになる。見ないときは見ないが、ときどき中毒になる。NHKのBS2と見たいものが重なっていたりすると再放送をチェック、そして朝や昼の番組は録画する。これでCSを受信してPerfect TVなんて言ったら、本当に映画ばかり見て毎日を過ごすことになりかねない。だから、当分はBSだけにしようと思っている。ただMTVだけは見たいのだが................。もっとも、おかげで民放の映画は見る気がしなくなった。CMがやたらうっとうしいからだ。
  • 昔ほどではないが、テレビを長時間見ていると、何となく空虚な気持ちになったり、時には罪悪感を感じたりする。ところが、本を読むと充実感に充たされる。ぼくは活字信奉者ではないつもりだが、この感覚は否定できない。今読んでいるSimon FrithのPerforming Riteには、欧米の中産階級には、映画はケーキのようなもので、おいしいけれど、食べ過ぎてはいけないもの、そして特に食べる必要はないものだとする倫理観があると書いてあった。読書は主食で映画はデザートというわけだ。
  • とすると、この連休はぼくはケーキばかりを食べて食事をろくすっぽしなかったことになる。どうりで最近腹の贅肉が目立つはずだ、と妙なところで納得。間食はやめて、地味でももっと栄養のある主食を食べないといけない。第一、締め切りのせまっている原稿、一体どうするつもりなんだ!! などと考えはじめたら、連休明けがますますブルーに感じられるようになってしまった。中嶋さん、締め切り一ヶ月待ってもらえるかな?
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    unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。