2000年1月19日水曜日

免許証更新で考えたこと

  • もう何回目の免許証更新になるのかわからないが、今回はちょっと面倒だった。すでにこのHPでも書いたが、職場が変わったのにそのまま京都に住み続けて、毎週、新幹線で往復した。しかも、夏休み前に河口湖に家を買って、秋には住民票を移した。ぼくの誕生日は1月だから、免許証更新の通知は11月の末に来たが、当然、更新する場所は山梨県である。京都に帰らずに、週末を河口湖で過ごす週を作らねばならない。追手門学院大学で4年生が論文を提出するから、そのための時間も作らなければならない。やれやれ........。
  • で、最寄りの警察署に行くと、特に更新手続きのための建物や部屋があるわけではない。イスがあって通路を挟むような位置で提出用の写真を撮っている。ぼくは持参したから、写す必要はない、と思った。書類に必要事項を書き込み、例によって「安全協会費」は払わないと答えて提出。視力検査をした後、ついたてで仕切られた場所に入れられ、30分ほどビデオを見せられた。一緒にいた人は5人ほど。免許証用の写真をいつまでたっても撮らない。いつも京都の伏見の試験場でやっていた更新手続きとはずいぶん違うなと思っていたら、若い婦警さんが「ご苦労様です。免許証は1月6日から13日の間に取りに来てください。」と言って、終わってしまった。
  • 「え、即日交付じゃないの?」「じゃ。写真はいつ撮るの?」と尋ねたら、「写真は提出したのを使います」と言った。ぼくは書類に張りつけるだけだと思ってモノクロ写真を提出したのだが、受付の人も、「どのくらい前に写されたものですか?」としか聞かなかった。もう一回来なければならないのはえらい面倒な話で、しんどいなと思ったが。同時に、おもしろい免許証ができることが楽しみになった。
  • 免許証の更新に行ったことのある人なら誰でも経験すると思うが、試験場の職員の対応はひどく高飛車である。何のためかいまだにわからない「安全協会費」なるものを要求される。払わないと言うと、とたんに不快な顔をしたり、態度がぞんざいになったりする。以前は確かタイプ料が含まれるといった説明をしていて、ぼくは一度喧嘩をして、手書きの免許証を作ったことがある。パソコンの普及や免許証作成法の改良でそれはなくなったから、ますます払う必要はないはずだが、ほとんどの人は素直に2500円出している。
  • 今回の更新で気がついたのだが、即日交付をする所では、提出した写真は直接免許証に必要なものではない。だとしたら、4x3cmにほんのちょっとずれただけでだめだと言ったり、色合いがどうの、照りがどうのといってもう一回その場で写真を撮らせるのはどういう理由なのだろうか。使いもしない写真にいろいろ文句をつけて、写真代までふんだくろうと言うのだろうか。きっとそうだと考えはじめたら、あらためて、警察のやり方に腹が立ってきた。
  • 大きな試験場の周辺には今でも代書屋さんが店を構えていて客引きをやっている。本当はもう必要のない仕事になっているはずだが、相変わらず商売が成り立っている。一番の収入源は「写真」なのだ。田舎の警察署にはもちろん、代書屋はいない。更新専門の写真屋もない。だから、係員はあれこれうるさいことは言わない。即日交付でないのは不便だが、混まないし、近くにあるから、時間も自由が利く。ぼくは田舎に住む利点をまたひとつ見つけた気がした。
  • バイクや車のナンバー・プレートの変更や、新車の購入で、ここのところ何度か、直接陸運局に出向いたり、その代行費を払ったりもした。その際にも感じたのは手続きの複雑さ、必要書類の多さだった。もっと簡略化できるはずだが、それでは、行政書士の仕事が減ってしまう。企業の合理化は深刻で、行政も本格的にやらなければならないはずだが、不合理なシステムを大いばりでやっている。様々な手続きを経験してみると、そんな状況がよく見えてくる。そんな時代の流れにあまりに鈍感だから、神奈川県警に代表されるような不祥事が次々と発覚してくるのだろう。
  • これはあまり言いたくないことだが、ぼくの免許証は今回もゴールドにならなかった。なるはずだったのだが、中央高速で更新の少し前にスピード違反で捕まってしまったのだ。実は、これにも腹が立っている。中央高速は80km規制だが、車は走行車線でも100km近くで流れている。ぼくは追い越し車線を前の車について走っていた。たぶん110kmぐらい。で、後ろから迫ってくる車に気がついて、ちょっと加速して、走行車線に避けた。そうしたら、その追ってきた車がサイレンを鳴らしたのだ。覆面である。汚い!
  • もちろん謝るなんてことはせず、せこいやり方に文句を言ったが、違反は違反の一点張り。裁判でもと思ったが、引っ越し前に何度も出むかなければならない。せめて指紋は押さないようにとハンコを出したが、戸籍は渡邉だから、渡辺のハンコではだめと言う。じゃー、サインはと言ったがもちろんだめ。サインではなくハンコが意味を持つという制度。実はこれもおかしな話なのだが、いつまでたっても改まる気配がない。
  • ぼくは4月から中央高速で通勤する。もう捕まってたまるかと思うのは当然だが、何とか仕返しできないものかと、その方策を考えている。で、今一番思っているのは、手続きなどで、不合理なところ、理由のわからないところがあったら、声を上げること。処遇に不満があったら泣き寝入りせず、裁判にでももっていくこと。一番悪いのは、お上のやることに黙って従う態度である。警察やお役所のみなさん、制度や慣例を盾にとって居丈高に振る舞っていると、同じ理屈でしっぺ返しをくいますよ。
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    unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。