2002年4月1日月曜日

携帯メールをはじめた


  • ついに携帯を買ってしまった。今日はエープリル・フール。だからといって嘘の話ではない。ごく少数の連絡をした人たちからは一様に、「またどうして?」というもっともな返事がかえってきた。ぼくは今まで携帯には批判的で、あんなものでトランシーバーごっこをしても時間とお金の無駄づかいだけじゃないかと言いつづけてきた。その気持ちは変わらないから、「じゃー、何に使うの?」といわれてしまうのは当然である。
  • では、なぜ買ったかというと、これが芋蔓式で、簡単には説明できない。話はシステム手帳をやめたところからはじまる。
  • ぼくはもう10年以上、厚さが5cm以上もあるシステム手帳を使いつづけてきた。どこに行くときにもこれは財布の次に大事なもので、忘れたときには不安でどうしようもないという気になるほどのものだった。毎日のスケジュール、住所録、電話番号はもちろん、書籍やCDの購入リスト、ガソリンの燃費記録、HPのカウンター、会議のメモ、ふと思いついたアイデアやことばの記録。ソフトのシリアル・ナンバー、授業時間表に出席簿。それに日本地図に世界地図。名刺やカード。一時はフロッピーも挟みこんでいた。
  • それを去年の秋にPDA(パソコンと連動できる電子手帳)に変えた。教員仲間で何人かがつかっているのを見て、変えてみようかと思ったのだ。持ち運びにはずっと手軽だし、データをマックと共有できる。もっとも、データを移しかえなければいけないからすぐに持ちかえるということはできずに、つい最近まで両方持ち歩いていた。しかし、新しいカレンダーやスケジュール帳は買い足さなかったから、4月1日からは、書き込む場所がない。持ち歩くのはPDAだけと決めたのである。手帳もアナログからデジタルへである。
  • 持ちかえるとなると、必要なことがすべて代行できなければならない。最初の不満はスプレッド・シートが標準装備でなかったことだ。エクセルのような表のことだが、エクセルほどの機能は必要でない。ただ記録ができる表であればいいのだが、気に入ったものがなかなか見つからなかった。ガソリンの燃費記録、HPのカウンター、それに出席簿と、これは頻繁に使用する必需品なのである。一応使っているが、もっといいソフトはないかとさがしている。
  • 次に必要なのが地図。これは、PDAに装着して使うGPS(カーナビと同じもの)を買った。人工衛星と電波のやりとりをして自分の場所を確認する。地図は25万分の1と1万分の1の全国図がCD-ROMに入っていて、PDAにデータを送って使うのだが、とてもすべては入らないから、必要なものだけその都度入れかえることになる。面倒だが1万分の1の地図は小さな通りや建物までわかるものだから、これはなかなか便利である。しかし、肝心なGPSはというと、電池ばかり食って感度が悪い。建物や木が邪魔するところではほとんど使い物にならない。ちょっと高い買い物だったと後悔している。
  • PDAにはホームページを閲覧できるブラウザーとメール・ソフトが標準添付されていて、携帯やPHSを使えばインターネットに接続できる。すぐにはじめる気はなかったのだがGPSにモデムがついているから通信もやろうということになった。もちろん携帯はiモードだから、メールもインターネット接続もできる。それをわざわざPDAでやるのは、大学に届いたメールを自宅や研究室以外からでもチェックできるようにするためだ。
  • そんなわけで、画像のように、持ち歩くものがかえって多くなってしまった。それぞれに充電しておく必要があるから、毎日の日課がまた増えた。番号やアドレスをわずかの人にしか教えていないから、電話がかかってくることはほとんどないし、メールもあまりない。ぼく自身も誰かに電話をかけることもほとんどしていない。
  • 先日「日本スポーツ社会学会」に出席するために九州大学に行った。今までなら、数日間はメールを見ずじまいなのだが、いつもどおりにチェックすることができた。無駄だったかなと反省しかかっていたのだが、モバイルにはまりそうな気配になりはじめている。
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    unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。