・朝起きたら快晴で、空がいつになく青い。夏には珍しい感じだったので、箱根までドライブをしようということになった。湿度が下がって遠くまでよく見える。富士山がこんなにはっきり見えるのは何ヶ月ぶりかである。もう雪はなく、赤茶けた地肌が見えている。あまり好きではないが、背景が青いからすっきり見える。
・河口湖から箱根までは60キロほどでたいしたことはないのだが、何となく遠い気がする。御殿場から乙女峠までの山道が曲がりくねっていて、結構きつい登り坂だし、上がればどうしても、尾根づたいに天城高原までつづく有料道路を走りたくなるからだ。もちろん、きつくていやだというわけではない。僕は山道のドライブは大好きで、夢中になってしまうから、後でぐったり疲れてしまう。だから、なかなか行く気にならないのだ。
・芦ノ湖スカイラインにはいると、右後方に富士山、前方に三島や沼津の街と駿河湾、そして左に芦ノ湖と箱根の山が見えてくる。ぐるっと一望できる、まさにパノラマの風景で、いつきても爽快な感じを味わうことができる。
・ここからの富士山の眺めはなかなかいいが、今日は雲の感じがまたいかにも夏らしい。平日とはいえ夏休みだから人手は多い。しかも、サーキットやラリー・コースのつもりで運転する車が時折あるから、のんびり脇見というわけにもいかない。何しろここは、テレビや雑誌で新車の試乗をする定番の道なのである。ところが逆に、のんびりと低速運転を楽しんで、後続が渋滞するのにもお構いなしといった車もある。いらいらして無理な追い越しなんて車もいるから、かなり気をつかうコースなのである。
・で、ここまでくると、やっぱり伊豆半島を南下したくなる。あまりに気持ちがいいから、いっそ下田までと思ったけれども、出た時間が遅かったから、有料道路の終点まで走って、城之崎海岸に降りた。 ・下に降りると何とも暑い。伊豆高原は26度だったのに、海岸は32度。金目鯛の煮付け定食を食べ、砂浜にたちより、干物を買った。帰りは海岸沿いに熱海まで北上して、また箱根へ。曲がりくねった道を登って降りて、また登り、また降りる。普段の高速道路の運転とはちがって、ステアリングを右に左にするたびに腰を回転させるから、かなりの運動になる。もちろん、絶えず腹筋にも力が入る。御殿場に降りた頃には、すっかりくたびれて、目も真っ赤になってしまった。
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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。