2017年5月29日月曜日

NHKは大罪

 

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・NHKは会長が交代しても相変わらずのアベ・チャンネルだ。そのことが、最近の放送で一層露骨になっている。共謀罪の国会審議はほとんど中継しなかったし、その共謀罪については、ソーシャルメディアから拾った乱暴な反対意見と、内閣のいう理由をオウム返しにした賛成意見を並べて、法案が正しいものであるかのようにして放送したようだ。

・「ようだ」と書いたのは、腹が立つばかりだから、NHKのニュースは見ないことにしているからだ。ネットでの指摘を見る限り、もうジャーナリズムなどとはとても言えない、国の広報〔宣伝〕機関であることを正々堂々行っているかのようである。ついでに言えば、NHKは「共謀罪」とは言えず、あくまで「テロ等準備罪」としているし、強行採決と言うことばも使わない。

・北朝鮮がミサイルを発射すれば、速報で伝えるし、皇室の婚約などというニュースを公式のものではないのに、いち早くリークする。しかもその多くは、国民に伝えるべきニュースを小さくするための情報操作として使われているのである。

・このような姿勢は、読売新聞と共通している。安倍首相の自衛隊を合憲にするための改憲発言を独占インタビューした読売は、加計問題でリークされた文書について本物だと発言した文科省の前次官の、出会い系バー通いを暴露する記事を載せた。発行部数が日本一、というよりは世界一の新聞社が、これほど露骨で下品な情報操作を平気でやる時代になってしまったのである。報道の自由度ランキングが毎年のように下がり、直近では72位になっていることもしかりというものだろう。と言うより、次はもっと下がる理由が続出しているというべきかもしれない。

・とっくにジャーナリズムの体をなしていない産経は別にして、マスコミは今完全に、政権の広報機関になったものと、程度の差はあれ批判精神を持とうとしているものに二分されている。それはまだ、読む、見る、聞くことを選択できるものならば見逃せることなのかもしれない。しかしNHKは、視聴する人というよりは、視聴できる人からはすべてお金がとれることを主張していて、その根拠として公共放送であることをあげている。公共放送とは何か。それをNHKは次のように説明している。

 電波は国民の共有財産であるということからすると、広い意味では民放も公共性があるということになりますが、一般的には営利を目的として行う放送を民間放送、国家の強い管理下で行う放送を国営放送ということができます。これらに対して、公共放送とは営利を目的とせず、国家の統制からも自立して、公共の福祉のために行う放送といえるでしょう。
 NHKは、政府から独立して 受信料によって運営され、公共の福祉と文化の向上に寄与することを目的に設立された公共放送事業体であり、今後とも公共放送としての責任と自覚を持って、その役割を果たしていきます。(NHKの質問集より)

・一体何を根拠に、国家の統制から自立し、政府から独立した放送だと言えるのだろうか。安倍政権成立直後から「アベチャンネル」と化して、その度合いがますます強化されていいるのが実態なのにである。

・山梨県は東京はもちろん、隣接する県と違って四局しか視聴することができない。しかも僕の家は難視聴地域にあって、そのすべてが均一に見られるわけではないし、その日の状況によって見えたり見えなかったりもする。だから、受信料は払っていない。しかし、たとえ満足に見ることができたとしても、政府の宣伝機関と化した放送にお金を出そうなどとは思わない。NHKはBBCとは似ても似つかぬメディアだからである。

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