・乗っている車が20万キロを越えた。買ったのは1999年で、8月に4回目の車検を済ませたところだった。スバル・レガシー・ランカスター、もう自分の足の一部のように感じている。レガシーは2台目で、最初の車は初代だったこともあって、高速走行中に大きな故障が2回あった。加えて、エアサスペンションの空気が抜けたり、直進走行がままならなくなって、12万キロ走ったところで乗り換えた。だから、今度も 10万キロを目安にしていたのだが、大きな故障はほとんどなく、15万を越え、20万キロに達した。
・車の性能が向上したことが一番だが、走行距離の7,8割が高速道路だったことも大きいと思う。1年に2万キロ以上走ったことになるが、その大半は速度が100キロ前後のクルージング走行だった。中央高速はカーブや坂が多い。スバルの4駆は安定しているから、減速などせずに駆け抜ける。そんな走りを楽しむことも多かったが、ガソリンが高騰してからは、極力おとなしい運転を心がけるようになった。抜かれても平気、煽られても気にしない。バイクあがりのドライバーにありがちな、急発進、急加速もやめたが、もったいないとか無駄と言うより、歳のせいかな、と思ったりもしている。おかげで、燃費はリッターあたり2キロも向上した。
・ふり返れば、この車でずいぶんあちこちと出かけた、佐渡島に行き、東北にも3度出かけた。京都や大阪へは何往復しただろうか。長野や周辺のドライブは数え切れないほどだ。雨でも雪でもよく走る車だが、何度かえらい目にもあった。大雪でスタックをして、助けてもらったこともあったし、走行中にマフラーが落ちて、そのまま販売店まで引きずって運転もした。ちょっとした事故は一回だが、擦り傷は数え切れないほどある。あるいは、薪を満載しての走行もしょっちゅうだから、内装も汚れや傷がいっぱいだ。そろそろ乗りかえの時期かなと、数年前から思いはじめていたが、なかなかそうはいかない。
・第一に、まだまだ快適に走っている。それに、乗り換えたい車が見つからない。実はスバルがヨーロッパで発売しはじめたディーゼル・ターボのレガシー・アウトバックがお目当てなのだが、日本での発売は早くても2010年になるという。最低あと2年は待たなければならない。この時差の原因は日本の排ガス規制が世界一厳しいことにある。これ自体は悪いことではないが、厳しいのはディーゼルには公害をまき散らすというイメージがあるせいでもある。しかし実際には、ガソリン車と変わらないかむしろクリーンでもある。何より、燃費が格段にいい。ディーゼルのレガシーは満タン(64L)で1000キロ以上(18k/L)走るようだ。こんな理由でヨーロッパでは、すでにガソリン車以上に普及しているのだが、日本ではまだまだのようだ。
・というわけで、当分は、お役目ごめんにするわけにはいかない。最低あと2年、5万キロは走ってもらわなければならない。せいぜい丁寧に乗って、整備にも十分気をつかわなければと思っている。