・BSや光テレビで時々映画を見る。初めて見るものもあるが、すでに見たものもある。特にもう一度見たいというわけでもなく、たまたま見はじめたから続けてという場合が多い。最近特に多いのだが、見たはずなのにほとんど忘れている。たとえば『フォレスト・ガンプ』、あるいは『戦場のピアニスト』や『ダイハード』のシリーズなど、見事に忘れていることに呆れてしまった。
・もちろん、歳のせいだと思う。しかし、一度見たからもういいと思ってきたが、果たしてどれだけ記憶に留めることができているのだろうかという疑問も感じた。そうすると、今まで見て、よかったと思う映画をもう一度見てみようかという気にもなった。僕の研究室には数百本のビデオカセットがある。ビデオのデッキが健在のうちに見直すことにしようか。
・映画やテレビ番組をビデオで保存したのは、講義の教材にするためだった。講義の内容に合わせて何本かのビデオを教室で見せてきたのだが、アップルの「キイノート」を使ってプレゼンテーションの講義を始めるようになってやめてしまった。それでビデオも用なしになって、廃棄してしまおうかと思うようになっていたのである。
・廃棄する前にDVDにコピーすれば、大学をやめて家に持ち帰ることもできるし、まだしばらくはパソコンはもちろん、テレビでも見ることができるだろう。しかしコピーをするには、相当の手間暇がかかる。CDで音楽を聴くように、くり返し見ることはないにしても、何度かは再生する。そんなことはないと思っていたが、ストーリーをほとんど忘れてしまっているなら、コピーしておく価値はあるのかもしれない。
・NHKが20年前に作った『映像の世紀』のシリーズは11本ある。講義ではずいぶん役に立ってきたドキュメントだが、これもBSで久しぶりに見かけて、その第1集を最後まで見た。見直すというより初めて見る感じがして、これはDVDにコピーしようかとも思った。しかし、たまたま放送されていたから見たのであって、わざわざ自分で見てみようと思うだろうかとも感じた。たぶんDVDにしてもほとんど見ないだろうとも思う。
・というわけで、見たはずなのに記憶が怪しいことを再認識したのだが、だからといって、プライベートに記録することもないかと思い始めている。youTubeを探せば見られるものもあるし、Amazonが動画の提供をするといったニュースもある。僕はプライム会員だから、追加料金なしで見ることができるようだ。どんな作品があるのかチェックしていないが、利用するのなら、テレビとパソコンをつなげるようにしなければならない。