・それにしてもよく雨が降る。昼間はそれなりに暖かくなったが、朝方にはまだ灯油のストーブをつける日が少なくない。もっとも庭の植物はいつも通りに葉を茂らせ、花を咲かせている。カタクリの次には蕗の薹が出て、蕗が庭一面に広がった。今はミョウガの芽が伸びはじめている。いつもと変わらないが、驚くことがいくつかあった。
・何年か前にパートナーが栃の実を川の土手に植えたら芽を出して、けっこうな大きさの木に成長した。ところが県が植物を伐採し、土石をさらう工事をして、栃の木も切られてしまった。その木の一部をテーブルの土台にして庭に埋めたのだが、5月になって芽が出て葉がつきはじめているのに気がついた。葉が出ているということは根も生えているのだと思う。まさかと思ったが、生命力に驚かされた。このまま新しい枝になって大きく成長するのだろうか。
・春先に雪が積もって、餌を探して庭に来た鹿が植物の葉を食べてしまった。カタクリに椿、そして青木の葉だった。残ったカタクリは種をつけ、椿も高いところの葉が残って元気だが、きれいさっぱり食べられた青木がしっかり葉をつけたのには感心した。あまり成長しないが、雪に長期間埋もれてもずっと生きているしっかりものだ。
・週末になると湖畔は車と人でにぎやかになる。そんな人混みを避けて家にいることが多いが、ささやかながら楽しくなることがあった。次は、去年のリフォームで資材置き場にされたミョウガが実をつけてくれるかどうかだ。